世界史のなかの東アジア

-台湾・朝鮮・日本-

汪 暉 著,丸川哲史 編 訳

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世界史のなかの東アジア

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2015年9月

ISBN978-4-7917-6882-0

グローバリゼーションのもと世界はいまや一国だけで語ることはできない。

「東アジア」という枠組みから中国、台湾、朝鮮、そして日本あるいは沖縄を見るとき、そこにはこれまで見えていなかった「歴史」が横たわっている。

「ひまわり革命」や朝鮮戦争、台湾問題など時代を横断し、「東アジア」における中国の意味をあきらかにしたとき、私たちはアジア大陸の東端にいかなる未来を見ることができるのか。

柄谷行人が最も信頼を寄せる現代中国の思想家、待望の邦訳。

 

中国の現状に関しては、社会主義的な体制を否定して、自由主義的にすればよいという見方が普通である。

しかし、自由民主主義と称する体制で、うまくいっている国などどこにもない。

実際は新自由主義が支配しているに過ぎない。

一方で、中国では社会主義は存在しない。

事実上、新自由主義が席巻しているのだ。

そこに、いかにして社会主義を実現するか。