ユリイカ2012年9月号 特集=岩井俊二

-『Love Letter』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』から『ヴァンパイア』へ、未知なる映像を求めて-

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ユリイカ2012年9月号 特集=岩井俊二

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2012年9月

ISBN978-4-7917-0243-5

■人生に関する断章*9
  国語辞書について / 中村稔

■夢遊する読書*17
  少年文学の生と死 / 横尾忠則

■破局論*5
  クラムの城 / 飯島洋一

■詩
  モ ヲ ニ ン グ リ ン グ / 藤原安紀子

特集*岩井俊二 『Love Letter』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』から『ヴァンパイア』へ、未知なる映像を求めて

【創作の現場から】
両極のあいだの浮遊感 『ヴァンパイア』の根底にあるもの / 岩井俊二+奈良美智

【未知なる存在、未知なる映画】
ブランクの真相 小説『ヴァンパイア』誕生まで / 岩井俊二
死を通して生を見つめる映画 / 清水康之
いかにしてヴァンパイアは滅びたか / 斎藤環
孵化する少女たち / 寺村摩耶子

【監督&女優インタビュー】
想像力を解放するものとしての〈映画〉 / 岩井俊二 (聞き手=渡邉大輔)
わたしの不思議な“叔父さん” 監督として、人間として / 蒼井優 (聞き手=さやわか)

【岩井俊二とは何者か】
岩井俊二作品における印象の重ね書き / 石岡良治
岩井俊二を生み出した環境 / 大根仁
つくり手を起点とした映画のために プロデューサーとしての岩井俊二 / 木村立哉

【岩井俊二を観た子どもたちから】
かれの、ピント。ぼくの、ぴんと。 / 藤田貴大
乙女たち花を散らし楽を奏で、香を薫じる / 暁方ミセイ

【岩井俊二クロニクル】
アイドルという空虚 『undo』と一九九〇年代 / 石川義正
打ち上げ花火を、今なお、どう見るべきか / さやわか
『Love Letter』のゆくえ 岩井俊二作品における〈少女/少女マンガ的なもの〉を通して / 河野聡子
トビヤマのように「孤独」 『FRIED DRAGON FISH』の残余に / 越川道夫
ピクニックに出かけられなかった人たちのために 病・解放・フィクション / 坂上秋成
「子供のロマン主義」とその彼方 / 福嶋亮大
「生きていた信長」と『四月物語』 / 藤田直哉
リリイ・シュシュ、映画の主体の脱構築 / 横田創
記憶喪失、分身、嘘 『花とアリス』から見る現代映画 / 渡邉大輔

【資料】
岩井俊二主要作品ガイド / 飯田一史・藤田直哉・渡邉大輔

■特別掲載
岩手で、宮城で、福島で賢治を待ちながら 朗読劇『銀河鉄道の夜』をめぐって / 
柴田元幸+管啓次郎+古川日出男+和合亮一

■今月の作品
  小池麻央・柏原 寛・鯨岡雄治・板垣憲司 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  言語の病理の行方 / 松本卓也