ユリイカ2011年3月号 特集=貴志祐介

-『黒い家』 『硝子のハンマー』 『新世界より』 『悪の教典』 『ダーク・ゾーン』・・・エンターテインメントの革新-

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ユリイカ2011年3月号 特集=貴志祐介

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2011年3月

ISBN978-4-7917-0220-6

■連載
  私の昭和史 戦後篇・続15 / 中村稔

■夢遊する読書*2
  肉体が感得するもの / 横尾忠則

■ 「即興」 の懐胎*15
  ナレーターズ(その2) / 佐々木敦

■耳目抄*298
  引き金 / 竹西寛子

■詩
  探索艇の孤児から激しい雨へ / 広瀬大志

第2回倉橋由美子文芸賞発表(選評=陣野俊史)
  青木明子 「白い部屋」

特集*貴志祐介 『黒い家』 『硝子のハンマー』 『新世界より』 『悪の教典』 『ダークゾーン』・・・エンターテインメントの革新

【対談】
「引き返し不能地点」から小説ははじまる / 貴志祐介×町田康

【恐怖と悪と小説の教授プロフェッサー】
秘められた情熱 / 田辺青蛙
『悪の教典』、ポスト金八先生の時代 / 海猫沢めろん

【創作の舞台裏】
『悪の教典』NOTE 初期プロットより / 貴志祐介 コメンタリー=海猫沢めろん

【ジャンルを内破するエンターテインメント】
統合された新しさ 『悪の教典』 を戦争小説として読む / 陣野俊史
ジャンル理性批判 ホラー的ハイブリッド小説『新世界より』を中心に / 中沢忠之
情に棹させば騙される貴志祐介ミステリ / 杉江松恋

【インタビュー】
荒唐無稽とリアルさの交点 小説を読む愉しみ、書く歓び / 貴志祐介 聞き手=杉江松恋

【貴志祐介アナリシス】
親しげでいかがわしいものたち 『十三番目の人格ペルソナ ISOLA』と世紀転換期の日本 / 千野帽子
『黒い家』 に困る / 東雅夫
存在論的なまどろみの中で 『天使の囀り』 を読む / 横田創
デスゲームはゲームたりうるか? 『クリムゾンの迷宮』 が予示していたもの / 米光一成
社会の体感不安の申し子 『青の炎』の「青さ」のダークサイド / 円堂都司昭
『硝子のハンマー』の両義性 本格とミステリのあいだ / 蔓葉信博
もうひとつの、No Man’s Land 『新世界より』を読む / 小谷真理
これからの「悪」の話をしよう / 伊藤氏貴
過剰なる隠喩と解釈可能性の悪夢 『ダークゾーン』の恐怖について / 藤田直哉

【資料】
貴志祐介全著作解題 / 小田牧央・酒井貞道・蔓葉信博・藤田直哉

■今月の作品
  草野理恵子 古﨑未央 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  喋りすぎた朝 / 小野絵里華