現代思想2012年12月号 特集=尖閣・竹島・北方領土

-アジアの地図の描き方-

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現代思想2012年12月号 特集=尖閣・竹島・北方領土

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2012年12月

ISBN978-4-7917-1255-7

■連載――依存症をめぐる臨床 第5回
  否認の病から家族の医療化へ / 信田さよ子

■連載――アウト・イン・ザ・ワイルズ 第7回
  アイソレーション 上  / 千葉雅也

■連載――真理の生成 最終回
  過程としての「真理」 / 近藤和敬

■連載――家族・性・市場 第84回
  制度と人間のこと・7 / 立岩真也

尖閣・竹島・北方領土 アジアの地図の描き方

【領土問題とは何か】
「領土問題」の戦略的解決と日本 外交の「第三の道」を求めて / 豊下楢彦 

【何が問われているのか】
欧米中心主義の末期症状、そして日本人が選ぶべき別の道 / 板垣雄三 佐野智規訳
クロノトポスの政治的変容 四〇〇〇年文明国家と百年国恥地図 / 土佐弘之
再び、〈場所〉を想像する / 若林千代

【方法としての尖閣】
島と海と 東アジアの一二〇年 / 丸川哲史
構造変動を迎えた日中関係 対立を安定化への契機に / 劉傑
「釣魚島」の背後の中国の思想的分岐 / 張寧 鈴木将久訳
一九九〇年代後の釣魚台運動 両岸保釣運動の交流と合流 / 王智明 佐藤賢訳

【いかにアジアを構想するか】
沖縄は、東アジアにおける平和の「触媒」となりうるか  / 新崎盛暉
眼前に迫る沖縄民衆の姿 新崎盛暉氏への応答1 / 孫歌 本田親史訳
東アジアは、沖縄における平和の「触媒」となりうるか 新崎盛暉氏への応答2 / 任佑卿 金泰植訳
生活圏と境界圏がもたらす近代性 沖縄と台湾の間 新崎盛暉氏への応答3 / 龍卓軍 本田親史訳
方法としての沖縄 新崎盛暉氏への応答4 / 羅永生 本田親史訳
アジアの新しい言語 セッションを振り返って / 白永瑞 金泰植訳

【変貌する中国】
中国の衝撃 / 子安宣邦
中産階級の夢の浮沈と中国の未来 近年のネット流行語から見る中国知識青年の経済的・社会心理的境遇 / 賀照田 河村昌子訳

【メディアと国益】
想像された地図 メディア、政治、そして北東アジアの領土問題 / T・M─スズキ 辛島理人訳
領土問題とジャーナリズム 「国益」を越える東アジアリージョナル放送の構想へ / 玄武岩

【生活圏から】
「南」へと向かう八重山 / 野中大樹
環オホーツク海域の境界変動とそこで暮らしてきた人びと 先住民族、とくにアイヌの視座から / 田村将人

■研究手帖
  翻訳が明らかにしたもの / 飯田賢穂