1993/09 〈食〉の心理学

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定価1,046円(本体951円)

発売日1993年9月

■Compositions libres
  今日を生きる / 野田文隆

■連載――ビンゲンのヒルデガルトの世界*9
  光と音響 / 種村季弘

■insomnia
  アンデスメロンを食べる 極私的大真面目看護通信 / Sugi・Goto

■連載――精神分析ノート*9
  父にのみこまれ・父を食べてしまう心理 / 小此木啓吾

特集=〈食〉の心理学  

 

【病理からみた食】
摂食障害の自己愛対象関係 / 松木邦裕
ブリミアをめぐって / 土井弘壹
テーブル・フォビア / 中村延江
アノレクシア・ネルヴォーザ、1874 ウィリアム・ガルの報告から / 吉田和弘

【食の人間学】
性と死の舞台 : 口腔 / 小川豊昭
文化依存病としてのダイエット / 森川那智子
食の病いと女性のたましい / 豊田園子
昨日にジャム、明日にジャム、今日は? / 富島美子

【食の政治学】
米と肉のロンド 〈食〉をめぐる差別と国家 / 原田信男
霊的代謝としての臓器移植 / 小林昌廣
漂流する栄養学 / 日達やよい

【進化する料理】
舌はいつだって混成の途上にある / 管啓次郎
食の産業化と辛さの文化の変容 / 白盛琇

【中世の食卓】
心身を喰む キリスト教美術にみる食 / 小池寿子

【自己と非自己】
食とアレルギー 免疫機構のメカニズム / 上野川修一

【食と実験心理学】
デートと食の心理学 / 中島義明

【五感の生理学】
ニオイと精神保健 / 佐藤親次
甘味嗜好 / アレクサンドラ・W・ローグ (訳=木村定)

【味覚のメカニズム】
味覚、この個別なる世界 / リンダ・バートシュク (訳=青島多津子)
食事、脳内神経伝達物質と食物嗜好
 / M・H・フェーンストローム+J・D・フェーンストローム (訳=山田和男)
ヒトの味覚の好き嫌い / J・L・ガーブ+A・J・スタンカード (訳=飯塚聡+小田晋)

【現代人の食行動】
拒食社会の自我像 〈食〉の代理として消化される〈ファンタジー〉 / 町沢静夫+芹沢俊介

■連載――狂気症例集*9
  嘔吐の人間学と心身医学 「嘔吐者」 ニーチェとサルトル / 小田晋

■海外研究レポート
  ゲーデルの不完全性定理と自意識
   Raymond Smullyan ; Gödel’s Imcompleteness Theorems / 高橋昌一郎