1992/03 エロスとタナトス

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定価1,174円(本体1,068+税円)

発売日1992年3月

■Compositions libres
  精神病世界への展開と非随意体験 / 佐藤光源
  遺伝学者の見た心 / 柳澤桂子

■連載――触覚と文化*3
  天使は何色? 1 ムーン・チャイルド / 港千尋

■連載――異常体験の心理学*15
  波の力 / 吉福伸逸

■連載――生命と自己*最終回
  生命とかたち / 木村敏

特集=エロスとタナトス 

 

【「快楽原則の彼方」に】
反復と展開 エロスとタナトスをめぐって / 福原泰平
ショック原理の彼方に 刺激保護モデルとプロテーズ / 上野俊哉
なぜ死の欲動なのか? 精神分析における生と死 / ジャン・ラプランシュ (訳=榎本譲)

【エッセイ】
生と死、そのアムビヴァレンツ / 山口椿

【タナトスの起源】
死の本能(タナトス)はあるのか / 町沢静夫

【対象関係論】
エロス(生の本能)の問題 フロイトからクラインへ / 衣笠隆幸
「死の本能」説の生き延びる道 メラニー・クラインの射程 / 矢幡洋

【テュケーとアウトマン】
死の構造 マゾシスムと死の欲動 / 藤田博史
運命のロンド テュケーとアブジェクション / 小川豊昭+阿部あや

【臨床的知としてのリビドー/死の欲動】
「タナトス」という言葉 精神分析の理論と臨床に照らして / 妙木浩之
精神科臨床にみる「死の欲動」 強迫症状へ向かう闇の系譜 / 内藤志朗
境界例におけるエロスとタナトス 併出と沈黙 / 阿部裕
てんかん発作における「死」の主題
 てんかん性もうろう状態と機能性もうろう状態の差異と「抑圧」について / 兼本浩祐

【エロス/タナトス――あるいは反復強迫の応用問題】
死のフーガ ハイデッガーとフロイトをめぐって / 小林敏明
模倣の欲望と死の欲動 / 佐々木孝次
〈原抑圧〉理論再考 〈反復〉と〈抑圧〉の関係を解明するために / 湯浅博雄
彼岸の反復 反復の彼岸 デリダとフロイトの間から / 藤井麻利
リビドーのオートポイエーシス / 河本英夫
チンパンジー社会のタナトスの影 / 黒田末寿

【メメント・モリ】
眼隠しされたエロス / 図版構成=小池寿子

■研究=死のぜいたくと祖霊の貧しさ
  何もしないこと 共同体と死 3 / 佐々木孝次

■連載――自転車旅行主義[cyclotourismisme]*3
  香水をラクロウにしなかったなら / 香山リカ

■連載――夢と幻覚の構造 シニフィアンの精神病理学*最終回
  声の復権 幻聴の構造的特性 / 藤田博史

■連載――アンの迷走 モンゴメリーと村岡花子*9
  父になった娘 / 小倉千加子

■海外研究レポート
  人体の「気象学」へ バーバラ・スタフォードの驚異の新刊 Body Criticism / 高山宏