ユリイカ2003年4月号 特集=詩集のつくり方

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ユリイカ2003年4月号 特集=詩集のつくり方

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2003年4月

ISBN978-4-7917-0102-5

■連載
  私の昭和史 16 / 中村稔

■魔術的跛者*13
  ハムレットはためらう / 種村季弘

■空間の思考*10
  星とひまわり アンゼルム・キーファーの最近のシリーズ / 多木浩二

■魔法の石板――ジョルジュ・ペロスの方へ*最終回
  息を吹き込む土地 / 堀江敏幸

■翼へのパッション――飛行機と想像力*6
  一九三〇年の公式 / 橋爪紳也

■耳目抄*219
  新しい春 / 竹西寛子

■詩
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)

第8回中原中也賞発表(選考委員=荒川洋治・北川透・佐々木幹郎・佐藤泰正・中村稔)
  中村恵美 『火よ!』
  受賞詩集より――「ねじに関する考察」「扉」「火――発語、そして消滅へのプロセス」「讃歌」

特集*詩集のつくり方

【ポエトリー・リーディングとネット詩のはざまで】
書き手よ、よき読み手であれ / 高橋睦郎+福間健二

【私はこうして詩集をつくった】
かくも悩ましき幻想 詩集について、問われて / 長谷川郁夫
自画‐像から遠く離れる / 稲川方人
MEU BEM, MEU MAL。 / 田中宏輔

【出版者・編集者に聞く詩集の現在】
~木村栄治(七月堂)、鈴木一民(書肆山田)、佐藤一郎(思潮社)に聞く~
  お前みたいな詩人は腐るほど見てきたよ / 木村栄治 [聞き手=松本圭二+『ユリイカ』編集部]
  詩集は矛盾の塊り、そして世界の一部 / 鈴木一民 [聞き手=松本圭二+『ユリイカ』編集部]
  詩集、そして内容と形式のポリティクス / 佐藤一郎 [聞き手=松本圭二+『ユリイカ』編集部]

【詩集は紙と活字でできている】
詩、活字になる タイポグラファ・志茂太郎小伝 / 片塩二朗
伊達得夫流「詩集のつくり方」 / 田中栞
Headin’Southには平井功が住んでいる ロペス残稿出現記 / 扉野良人

【詩集の真価は古本になって定まる】
詩集初版本談義 / 奥平晃一+川島幸希

【近代日本詩史再編へのアプローチ】
立原道造の自装詩集 未刊詩集『優しき歌』が遺したメッセージ / 宮本則子
詩人のお墓はどこにある? / 中嶋康博
詩集を遺さなかった詩人 クロニクル二〇〇二年九月―十二月 / 内堀弘

【詩集を未来へ手渡すことは可能か】
詩人アンケート 詩集のつくり方、私はこう考える~
   那珂太郎 辻井喬 長谷川龍生 川崎洋 中江俊夫
   岩成達也 天沢退二郎 清水哲男 正津勉 與謝野文子
   吉田文憲 瀬尾育生 松本邦吉 平出隆 阿部日奈子
   ぱくきょんみ 高貝弘也 宋敏鎬 長澤忍 田口犬男
   芦田みゆき 和合亮一

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] ホームランに抗して / 篠儀直子
[ドイツ] あなたに夢中 ユーディト・ヘルマンの待望作 / 園田みどり
[ラテンアメリカ] 二人のカルロス・フエンテス / 安藤哲行
[ロシア] インターネットの〈アンダーグラウンド・アニメ〉 『マシャーニャ』 / 毛利公美
[中国] 日本人作家の書く現代中国 辻井喬 『桃幻記』 について / 飯塚容

■今月の作品
  荒川瑞穂 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  ぼくらは空に何を視るのか? / 佐藤心