ユリイカ2001年5月号 特集=宝塚

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ユリイカ2001年5月号 特集=宝塚

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2001年5月

ISBN978-4-7917-0073-8

■人間に関する断章*5
  美醜について / 中村稔

■容疑者の夜行列車*第5輪
  北京へ / 多和田葉子

■聖母のいない国――アメリカ小説を読む*5
  夫の立場から読む姦通の文学 ナサニエル・ホーソン 『緋文字』 / 小谷野敦

■〈南北〉の創生*11
  一九〇一年究極の旅 / 巽孝之

■デッドマン・レッスリング――死の臨床格闘学*10
  終わりの始まりが終わった / 香山リカ

■耳目抄*200
  蕪村・ショパン・モネ / 竹西寛子

■詩
  蟲息 / 車谷長吉
  生きてるって感じさせて! / 福間健二
  官女たちラス・メニナス / 中川千春

特別掲載
  過視的なものたち (3) / 東浩紀

■映像の冒険
  同じセーターを編むように、同じ映画を撮り続けているのかも知れない
   極めてシュミット的なコメディ 『ベレジーナ』 をめぐって / ダニエル・シュミット [聞き手=鈴木布美子]

特集*宝塚  

【宝塚からはばたく】
銀橋に描いた夢 / 大浦みずき+横尾忠則

【宝塚歌劇、現在進行形】
甘く美しい夢作り 『ベルサイユのばら』 の軌跡 / 名取千里
〈まぶしい影〉の美学 小池修一郎の世界 / 石井辰彦
夢工房タカラヅカ / 赤坂真理+川崎賢子

【〈男役〉の魅惑】
変貌するオスカル 〈複数の宝塚〉論に向けて その1 / 川崎賢子
すみれのセクシュアリティ / 小谷真理
宝塚の非リアリティとリアリティ / 根村直美
彼女は一人ではない 身体論のための序 / 松岡新一郎

【夢の舞台裏】
二つの 『エリザベート』 / 一路真輝 [聞き手=桑原茂夫]
演出家に聞く / 木村信司 [インタヴュアー=桑原茂夫]
演出家に聞く / 石田昌也 [インタヴュアー=桑原茂夫]
演出家に聞く / 小池修一郎 [インタヴュアー=桑原茂夫]

【宝塚をめぐる複眼の視点】
我がタカラヅカ / 野坂昭如
宝塚少女遠近法 / 高原英理

【宝塚、文化史のアーカイヴ】
“非常時日本” の宝塚研究 / 津金澤聡廣
「レビュー」 の変遷 岸田辰彌から白井鐡造へ / 袴田麻祐子
宝塚を遠く離れて 白井鐡造と〈東宝国民劇〉 / 鷲谷花
「宝塚アイデンティティ」 の形成とオリエンタリズム 一九三八年・宝塚のベルリン公演 / 渡辺裕
宝塚、シェイクスピア、グローバリゼーション / 大谷伴子

【宝塚キーワード図鑑】
宝塚曼陀羅 / 文・絵・構成=岸絵美香

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] ダークな二人 / 日比野啓
[フランス] アルジェリアからメッシーナへ ストローブ=ユイレ、そしてクレーマー / 彦江智弘
[ドイツ] 〈内側〉を向くドイツ映画 第五一回ベルリン国際映画祭 / 瀬川裕司
[イタリア] レカナーティの丘、ポルトガルの海 / 堤康徳
[ラテンアメリカ] ニューヨークのラティーノ ロベルト・ケサーダ 『ビッグ・バナナ』 / 安藤哲行
[キューバ] レイナルド・アレナスの師 ビルヒリオ・ピニェーラ 『全短篇』 『レネーの肉』 / 久野量一
[ロシア] 身体の一部としての言葉 ヴェーラ・パーヴロワ / 鈴木正美
[中国] 汾陽という小都市の喪われた青春 賈樟柯監督 『プラットホーム』 / 藤井省三
[日本] ふたつのハッピー・エンディング。 『HERO』 『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』 / 木村立哉
[日本] 幽霊に憑かれるキャメラ 佐藤真 『SELF AND OTHERS』、青山真治 『路地へ』 / 北小路隆志

特別掲載――リチャード・フォアマンの世界
  メシア的演劇をめぐって / リチャード・フォアマン [聞き手=鴻英良]
  ケイトという惑星の軌道を探査する / ケイト・マンハイム [聞き手=鴻英良]
  演劇は知的混乱を引き起こすゲームだ / トニー・トーン [聞き手=鴻英良]
  『素粒子論』 へのプログラム・ノート / リチャード・フォアマン (訳=鴻英良)
  U(n)topia / リチャード・フォアマン (訳=鴻英良)
  『メシア的演劇をめぐって』 の解説にかえて リチャード・フォアマンの演劇理念 / 鴻英良
  フォアマンのNY / 磨赤兒
  モダニズムか構成主義か リチャード・フォアマンの 『ベニータ・カノーヴァ』 をめぐって / 内野儀
  エピファニーという謎 / 可能涼介

■今月の作品
  浜田忠雄 / 選=安藤元雄

■われ発見せり
  『尾崎翠』 と詩の行方 / 鵜飼耳