ユリイカ2001年10月号 特集=村上隆vs奈良美智

-日本現代美術最前線-

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ユリイカ2001年10月号 特集=村上隆vs奈良美智

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2001年10月

ISBN978-4-7917-0080-6

■人間に関する断章*10
  老いについて / 中村稔

■容疑者の夜行列車*第10輪
  ハンブルグへ / 多和田葉子

■空間の思考*3
  そこに風景があった 山本理顕 『埼玉県立大学』 について / 多木浩二

■聖母のいない国――アメリカ小説を読む*10
  悲劇の後生き延びた女はデーモンとなる ヘンリー・ジェイムズ 『鳩の翼』 / 小谷野敦

■耳目抄*204
  日本及び日本語 / 竹西寛子

■詩
  小詩集 暗いのは / 高橋睦郎
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
  つめたいみず / 川口晴美
  

特集*村上隆vs奈良美智 日本現代美術最前線

【〈ゲームの規則〉をめぐって】
スーパーフラット再考 / 村上隆+東浩紀

【響き合う〈魂〉】
世界の窓を開く〈表現〉 / 奈良美智+吉本隆明

【村上隆vs奈良美智】
スーパーフラットからGEISAIへ 村上隆の近未来をめぐって / 椹木野衣
子どもノート / サドッホ(後藤浩子×澤野雅樹×矢作征男)
村上隆。受けているのは順風か逆風か? / 香山リカ
奈良美智の 「狂気」 / 中場利一
しかも手を出して / 清水博子
軽くて重いもの 奈良美智の作品の前で立ち止る / 石井辰彦

【口絵構成】
ヒロポン・ファクトリー・アウトレット / 村上隆
「NARA/MURAKAMI MURAKAMI/NARA」 展誌上ダイジェスト
10years 昨日と今日 / 奈良美智

【イメージのグローバリゼーション】
イマージュの論理学 二一世紀の絵画のために / 太郎知恵藏
オタク的主体は最もラディカルなポストモダン的主体なのか? / 熊倉敬聡
現代美術におけるグローバル化と 「他者」 / 市原研太郎
疑わしき点 / 松岡新一郎

【日本現代美術の新しい地平】
日本絵画の新たなる出発 「マイナー」 さの三つの相 / 松井みどり
忘却と反復 価値の保証・保証の価値 / 山下裕二
ノリの軽さと志の高さ 小沢剛論――『トンチキハウス』 を中心に / 新川貴詩

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] いつか見た恐怖 アダム・サイモン監督 『アメリカン・ナイトメア』 / 篠儀直子
[フランス] カマルグの闘牛 / 椎名亮輔
[ドイツ] 実録と虚構のはざまで W・G・ゼーバルトの 『アウステルリッツ』 / 園田みどり
[キューバ] 夜の暗さ ファン・アブレウ 『海の陰に』 /安藤哲行
[ロシア] 密やかに語る下着たち 「身体の記憶」 展 / 鈴木正美
[中国] 来日した 『非常麻将』 としなかった 『狂飆』 / 飯塚容
[日本] しかもなお音楽は在る 岩井俊二 『リリイ・シュシュのすべて』 / 阿部嘉昭

特別掲載
  カメラの向こう側を切り取る映画 / アルノー・デプレシャン [聞き手=樋口泰人]

■今月の作品
  中村剛彦 小池せら 金野みどり / 選=安藤元雄

■われ発見せり
  うつせみ / 大下さなえ