ユリイカ2000年3月臨時増刊号 総特集=村上春樹を読む

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
ユリイカ2000年3月臨時増刊号 総特集=村上春樹を読む

定価1,257円(本体1,143円)

発売日2000年3月

ISBN978-4-7917-0056-1

【Eメール・インタヴュー】
言葉という激しい武器 / 村上春樹 [聞き手=大鋸一正]

【徹底討議】
ふたりの春樹 / 川本三郎+川崎賢子

【村上春樹の現在】
村上作品の最近の黙示録的語調について / 鈴村和成
解離の技法と歴史的外傷 『ねじまき鳥クロニクル』 をめぐって / 斎藤環
なぜ彼はそんなに素晴らしいのか 村上春樹がアメリカで成功する理由
 / マイクル・フジモト・キージング (訳=大串尚代)

村上春樹・ことばの宇宙 / 編=宮脇俊文

【村上春樹の仕事。】 / 梗概=宮脇俊文
『風の歌を聴け』
  〈象〉を語る言葉 / 富岡幸一郎
『1973年のピンボール』
  「井戸」 の過去と未来 / 守中高明
『ウォーク・ドント・ラン』
  村上龍との対談集 / 末國善己
『夢で会いましょう』
  糸井重里との掌篇バトル / 末國善己
『羊をめぐる冒険』
  作家 「鼠」 の死 / 清水良典
『中国行きのスロウ・ボート』
  『中国行きのスロウ・ボート』 を開きたくなる時 / 小川洋子
『カンガルー日和』
  春樹の呪縛 / 穂村弘
『象工場のハッピーエンド』
  安西水丸とのコラボレーション / 末國善己
『波の絵、波の話』
  稲越功一の写真、そしてエッセイ、訳詞、翻訳 / 末國善己
『螢・納屋を焼く・その他の短編』
  もし彼の言葉がミステリーサークルであったなら / 永原孝道
『村上朝日堂』
  思いがけないほどの気取りのなさ / 水尾裕之
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
  意識の始まりとサイバーパンク・ワンダーランド / 野崎六助
『回転木馬のデッド・ヒート』
  時代の分析医 / 丸川哲史
『羊男のクリスマス』
  『羊男のクリスマス』 を読んでとりとめもなく / 奈良美智
『映画をめぐる冒険』
  川本三郎との映画ガイド / 末國善己
『パン屋再襲撃』
  春樹再襲撃 / 大杉重男
『村上朝日堂の逆襲』
  もっとも 「村上朝日堂」 らしい一冊 / 水尾裕之
『ランゲルハンス島の午後』
  「安西水丸性」 とは何か? / 末國善己
『“THE SCRAP” 懐かしの1980年代』
  八〇年代をその間に回顧するコラム集 / 末國善己
『日出る国の工場』
  工場というシステム、日本というシステム / 末國善己
『ノルウェーの森』
  ノルウェーの森でつかまえて / 小原眞紀子
『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』
  フィッツジェラルドをめぐる冒険 / 末國善己
『ダンス・ダンス・ダンス』
  間抜けな形状のもの / 川田宇一郎
『村上朝日堂 はいほー!』
  知れば知るほどもどかしい / 水尾裕之
『TVピープル』
  メディア社会のエロスとタナトス / 川崎賢子
『PAPARAZZI(パパラッチ)』
  有名人セレブをめぐる幻想の構造 / 今井清人
『遠い太鼓』
  ローマとギリシャの滞在の記録 / 今井清人
『雨天炎天』
  聖地への船出、俗世への帰還 / 今井清人
『国境の南、太陽の西』
  身体の復権 跛行と口腔性交 / 小林昌廣
『やがて哀しき外国語』
  他者としての 「アメリカ」 へ / 今井清人
『ねじまき鳥クロニクル』
  「でも死ぬのはやはり怖い」 / 若森栄樹
『使いみちのない風景』
  写真稲越功一、旅の風景をめぐって / 今井清人
『村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる』
  文章とイラストの距離感がとてもいい / 水尾裕之
『村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた』
  不思議な味わいのボストン滞在記 / 水尾裕之
『レキシントンの幽霊』
  死後にも死は訪れる / 中原昌也
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』
  臨床心理家との 「物語」 をめぐる対話 / 今井清人
『アンダーグラウンド』
  many tales――たくさんの物語 / 法月綸太郎
『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』
  十年の月日で変わったものは・・・・・・ / 水尾裕之
『若い読者のための短篇小説案内』
  アメリカで行われた日本現代文学論 / 今井清人
『ポートレイト・イン・ジャズ』
  ジャズをめぐるエッセイ集 / 今井清人
『辺境・近境』
  身体観の延長としての紀行 / 今井清人
『ふわふわ』
  僕も年老いた雌猫が好きだ / 奈良美智
『CD-ROM版 村上朝日堂 夢のサーフシティー』
  膨大なテキストから垣間見える作家の素顔 / 水尾裕之
『約束された場所で』
  約束されなかった言葉 / 井田真木子
『スプートニクの恋人』
  「帰還」 と 「洗礼」 物語のジャンク化に抗して / 芳川泰久
『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』
  彼が差し出すウィスキーの信用度 / 角田光代
『神の子どもたちはみな踊る』
  もう神様に電話はできない / 堀江敏幸

【エッセイ Haruki Murakami&I】
村上春樹さんをめぐる / 小島信夫
作家という村上くん。 / 糸井重里
負の淵をのぞいて / 井坂洋子
〈創作〉としての翻訳 / 野中柊
村上春樹・ラヴ・ストーリー / 篠原一

【村上春樹の翻訳】
「記号としてのムラカミハルキ」 のいるところ / 秋元孝文

【資料・年表】
The Other Side of Haruki Murakami 単行本未収録のエッセイ、対談、インタヴュー(90年以降) / 編=宮脇俊文
年表村上春樹の足跡 / 編=宮脇俊文