ユリイカ2000年12月号 特集=梁石日

-ヤン・ソギル-

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ユリイカ2000年12月号 特集=梁石日

定価1,361円(本体1,238円)

発売日2000年12月

ISBN978-4-7917-0067-7

■〈南北〉の創生*6
  内乱以後のマクベス夫人 / 巽孝之

■デッドマン・レッスリング――死の臨床格闘学*5
  精霊でもなく、死者でもなく / 香山リカ

■占星綺想*最終回
  綺想を生きる 現代の占星術の変貌 / 鏡リュウジ

■詩
  ミヤマキリシマ 他 / 正津勉
  流行は栄えよ / 倉石信乃

■アートの現在
  原初的な経験に向かって / ゲイリー・ヒル [インタヴュー・構成=杉田敦]

特集*梁石日 ヤン・ソギル

【〈文学〉の持つ力】
『血と骨』 の超越性をめぐって / 梁石日+金石範

【初期詩論】
方法以前の叙情 許南麒の作品について / 梁石日

【エッセイ】
梁石日の詩の所在 / 金時鐘
新たな始まりに向かって / 崔洋一
身体からだの芯からなつかしくって / 田中優子
パリでの短い出会い / 洪世和 (訳=米津篤八)

【最新作 『死は炎のごとく』 を読む】
突進する秘密 『死は炎のごとく』 予告編 / 鵜飼哲

【歴史/記憶/「アジア的身体」】
新たなる 「恨はん」 の領域へ 梁石日の側面をとらえて / 長谷川龍生
戦後史の終わりと在日朝鮮人文学 / 野崎六助
梁石日の読まれ方 「在日朝鮮人文学」 という 「外地」 / 李建志
ボーダーライン 「アジア的身体」 のための破片 / 守中高明

【梁石日ワールドへの招待】
「戦後詩」 の脱構築 梁石日詩集 『悪魔の彼方へ』 / 細見和之
虚無から夢へ 『狂躁曲』 をめぐって / イ・ヨンスク
タクシードライバーの孤独と連帯 運転席から見た日本社会とフランス社会 / 米津篤八
梁石日文学と在日文学 『族譜の果てに』 に描かれた在日コリアンの生活世界 / 朴一
共同体を渇望する身体 『夜の河を渡れ』 試論 / 東琢磨
剥き出しの生、あるいは〈法の外アウトロー〉 『子宮の中の子守歌』 を読む / 丸川哲史
エクソダスの夜 / 上野俊哉
「龍の簪」 をさして 『雷鳴』 を読む / 杉原達
酔いどれの誇り 梁石日 『Z』 のために /野崎歓

【合言葉は義侠心】
終りなき始まりを踏み出す力 仲間たちの語る梁石日 / 金守珍+小林恭二+鄭甲寿

■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 未知の国への旅立ち 『ハムレット』 / 本橋哲也
[フランス] 初めにチョコレートがあった アメリー・ノートン 『チューブの形而上学』 / 國分俊宏
[ドイツ] ポジティヴな贈り物 ピナ・バウシュ六〇歳 / 副島博彦
[ラテンアメリカ] 音楽とエロティシズム マイラ・モンテーロ 『深い紫紅色』 / 安藤哲行
[ロシア] 非公式のモスクワ / 鈴木正美
[モロッコ] 第二回カサブランカ現代詩フェスティバルに参加して / 関口涼子
[中国] 世界の中の中国文学 高行健のノーベル文学賞受賞に寄せて / 飯塚容

■映像の地政学
  人生のもう半分を映す窓 / エドワード・ヤン [聞き手=野崎歓]
  ウカマウ集団の軌跡と現在 / ホルヘ・サンヒネス [聞き手・構成=東琢磨]
  崩壊を刻む〈顔〉 / 李纓 [聞き手=陣野俊史]

■三島由紀夫――30年後の新たな地平
  否定的なもののもとへの滞留(承前)
   紫式部と三島由紀夫における審美的ヴィジョン / ジョン・R・ウォレス (訳=暮沢剛巳)

■今月の作品
  栗原知子 沢木空理 渡辺祥子 稜乃加紘 藤井雅人 / 選=安藤元雄

■ユリイカ2000年 総目次

■われ発見せり
  公園を散歩する動物爆発 / 小笠原鳥類