現代思想2006年2月臨時増刊号 総特集=フランス暴動

-階級社会の行方-

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現代思想2006年2月臨時増刊号 総特集=フランス暴動

定価1,257円(本体1,143円)

発売日2006年2月

ISBN978-4-7917-1146-8

【討議】
フランス暴動をどう見るか / 鵜飼哲+平野千果子+森千香子+なすび

【フランスから】
危ないぞ、共和国! / エティエンヌ・バリバール+フェティ・ベンスラマ他 (訳=鈴木康丈)
裸の共和国の古ぼけた新しい服 「くだらない」と蔑まれる暴動を擁護する
 / ヤン=ムーリエ・ブータン (訳=箱田徹)
若者たちが政治のなかに入ってきた / フランソワーズ・ブラン (訳=鈴木康丈)
日々の屈辱 / アラン・バディウ (訳=丸山真幸)
母さんとやれよ! 燃やされた車と国民投票における反対は、
 どちらも、終わりなき一つの反抗の表現である。 / ジャン・ボードリヤール (訳=昼間賢)
遠くから フランス共和国内務大臣のマルチニック訪問に際し同大臣に宛てた公開書簡
 / エドゥアール・グリッサン+パトリック・シャモワゾー (訳=中村隆之)

【何が起こったのか】
フランス郊外 叛乱の現実と呼び起こされた記憶 / コリン・コバヤシ
仲間よ、安らかにくたばれ フランス都市暴動と移民の声 / 稲葉奈々子
論理的な暴動とマルチチュディネスクなコギト / 市田良彦
眼下の第三世界 フランスのbanlieues 世界のbanlieues / 増田一夫

【郊外と若者】
仮設避暑地の陽光 / 堀江敏幸
ラップと暴動 / 陣野俊史
炎に浮かぶ言葉 郊外の若者とラップに表れる 「暴力」 をめぐって / 森千香子
メディアと 「都市暴力」 ストラスブールの車放火事件から見た都市暴動という 「公共問題」 の構成
 / 鶴巻泉子
フランスの若者の暴動とマスメディア 不可視の暴力と不可視にするメディア / 重光哲明
郊外と〈第三世界〉の拡大 / 萱野稔人
国民再生は郊外に始まる 内破から(逆説的な)共生へ / 昼間賢

【移民のフランス】
フランス暴動は他人ごとではない / 梁石日
誰でもが政治をしなければならない、誰でもが政治をすることができる・・・
 フランスにおける 「若者」 の闘いによせて / 櫻本陽一
鏡としてのマイノリティー フランス二〇〇五年秋の場合 / 鈴木規夫
軍都時空のなかで 広島矢野を歩きながら / 東琢磨

【暴動とは何か】
しかし革命までは時間がある / トニ・ネグリ (訳=堤康徳)
フランスにおける暴力についてのいくつかの非PC的省察 / スラヴォイ・ジジェク (訳=長原豊)
彼らは 「何人かの野蛮なインディアンに過ぎない」 のか?
 ボリビアにおける 「新たな社会運動」 について / 廣瀬純
北関東ノクターン / 平井玄
暴徒の背後に女がいる / 矢部史郎
暴 「動」 の張力 / 桜井大造