定価1,361円(本体1,238円)
発売日2000年8月
ISBN978-4-7917-1062-1
■連載――私の一宮巡詣記 第22回
西近畿内陸の一宮 伊和・出雲 / 大林太良
■歩行と思索
二一世紀と資本ドル主義の危機 / 岩谷宏
■連載――世界と生命 第4回
世界と生命 知の媒体性への現象学的考察 4 / 新田義弘
■連載――往復書簡=剣の思想 第2回
身を損なうもの / 甲野善紀
■特別掲載
本居宣長の政治神学 和合の場を構築する統合と排除の道 / 趙寛子
■特別掲載
討議 歴史とトラウマ / キャシー・カルース+高橋哲哉+下河辺美知子 (通訳=栩木玲子)
特集=感情労働
【カウンセリング】
「心の時代」 は人を救えるのか / 小沢牧子
「教育の転換」 とスクールカウンセラー / 篠原睦治
牧人=司祭型のカウンセリングを超えて よりよい社会臨床のための試論 / 井上芳保
【感情と社会科学】
ヴェーバー社会学と 「感情」 のモーメント / 山之内靖
【感情労働】
ポストフォーディズムにおける〈人間の条件〉 エートス政治と 「第三の道」 / 渋谷望+酒井隆史
自己の生産 / ニコラス・ローズ (訳=挽地康彦)
【価値】
出生と生殖エンジニアリングへの価値理論的アプローチ / キャスリン・ラッセル (訳=石井香江)
エンパワーメントへの意志 市民権のテクノロジーと 「貧困との戦い」
/ バーバラ・クルックシャンク (訳=福本圭介)
【文学と感情】
「嫉妬」 は女のものか 日本近代文学と 「嫉妬」 / 鈴木直子
死んだら愛される! / 矢部史郎+山の手緑
【精神分析】
メラニー・クライン、乳児の誕生 / 福本修
【こころ】
こころと社会の現在 / 高橋紳吾
■特別掲載
「宗教」 カテゴリーをめぐる近年の議論 その批判的俯瞰
/ ラッセル・T・マッカチオン (訳=磯前順一+リチャード・カリチマン)
宗教概念および宗教学の成立をめぐる研究概況
欧米と日本の研究のリ・ロケーション / 磯前順一
■研究手帖
写真家の眼と手のあいだ / 青山勝