現代思想1996年4月臨時増刊号 総特集=ろう文化

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現代思想1996年4月臨時増刊号 総特集=ろう文化

定価1,760円(本体1,600円)

発売日1996年4月

ISBN978-4-7917-1994-5

【「ろう文化宣言」をめぐって】
ろう文化宣言 言語的少数者としてのろう者 / 木村晴美+市田泰弘
聾文化理解のまえに立ちはだかる人間の脆さ / 山田尚勇
なぜ聴覚活用か / 田中美郷
聴者による、聾者のための学校 / 金澤貴之
同化的統合から多様性を認めた共生へ ろう教育から見た 「ろう文化宣言」 / 矢沢国光
「対峙」 と 「共存」 と 『ろう文化宣言』 から見えてくるもの / 西垣正展
〈障害〉の視点から見たろう文化 / 長瀬修
「言語学エリート主義」 を問う 「ろう文化宣言」 批判を通して / 新井孝昭
日本ろう文化の悲劇 / 末森明夫
ろう・中途失聴・難聴 その差異と基本的問題 / 上農正剛
「ろう文化」 という言葉になじむまで / 中澤美津枝
CODAから見たろう文化 / 星野正人
ろう文化を考える / 神田和幸
「聾文化宣言」 の知識社会学的意義 another deaf‐communist manifesto / ましこ・ひでのり
異文化としての 「ろう文化」 に対峙する聴者
 国立身体障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳士養成課程の学生の事例 / 江藤双恵
アメリカ聾唖史にみる手話導入 / 上野益雄
映画に於ける聾文化をめぐって / 石原郁子
「ろう文化宣言」、「ろう文化を語る」 を読んでの疑問 / 長谷川洋
ろう者とは誰か/手話は誰のものか / 木村晴美+長谷川洋 [司会=上農正剛]

【ろう文化】
デフ・イズ・ビューティフル / アンドリュー・ソロモン (訳=杉山直子)
手話とろう者のトポロジー ろう文化の境界線 / 森壮也
ろうの民族誌 / 木村晴美
ろう演劇と言葉 / 米内山明宏+多木浩二
ろう者村長・横尾義智 / 野呂一
メディアとろう者 / 棚田茂
ろう者とスポーツ / 砂田武志
デフ・ユーモア / MJ・ビエンヴニュ (訳=鵜野ひろ子)

【手話】
誤解される言語・手話 / 市田泰弘
スピーチ・コミュニティーが存在するための条件 / 菊池久一
スーパー言語としての手話の可能性と先天性結社としてのデフ / 池田清彦
ポスト・エディプス的言語共同体 母語イデオロギー批判 / 田崎英明

【ろうと批評】
戦略から交渉へ エピソード的断片の《歴史》をつうじてみた手話の可能性 / 崎山政毅
語ることの(不)可能性 / 大澤真幸
「音楽批判」 としてのデフ・ミュージック / 平井玄
ろうであること、ゲイであること / 高嶋拓志
ろうと洞察 / レナード・デイヴィス (訳=山本卓)
視覚、空間、肉体の詩学へ向けて 手話と文学理論 / ディルクセン・バウマン (訳=梶理和子)

【ろう文学】
ある鷲の子の物語 / ベン・バーハン (訳=市田泰弘)
ろう文学とは何か / ベン・バーハン+米内山明宏 (訳=小林真由美+米内山明宏)

【MJは語る】
ろう者の誇り / MJ・ビエンヴニュ (訳=小林真由美)
ろう学校との対話 / MJ・ビエンヴニュ (訳=小林真由美)
挑戦するろう者 / MJ・ビエンヴニュ+木村晴美 (訳=木村晴美+成田一代)

【ろう者と宗教】
ろう者と宗教 / 広川博之+ペナー・マーク
Codaに目覚める / 中村恵以子

【ろうの一八世紀】
起源の他者 啓蒙時代の野生児とろうあ者 / 糟谷啓介
偽の聾者/偽の他者 / 原毅彦

【CODA】
CODAとは何か / ミリー・ブラザー (訳=米内山明宏+市田泰弘+本橋哲也)

【図版構成】
デフ・アート / 加藤寛美 金子義償 佐藤淳 土谷策造 長岡一豊 野村京子 林正己
            前田盛堂 松本新三 宮地芳久 八木道夫 山口正乘 安元亮祐