現代思想2016年9月臨時増刊号 総特集=安丸良夫

-民衆思想とは何か-

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現代思想2016年9月臨時増刊号 総特集=安丸良夫

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2016年8月12日

ISBN978-4-7917-1327-1

【その肖像】
民衆思想の同志 ――安丸良夫さんの想い出 / 色川大吉
安丸さんとの出会いと別れ / ひろたまさき
しのばるる安丸良夫についての断章 / 田中克彦


【民衆思想史という挑戦】
民衆思想史の誕生 ― 道標としての安丸良夫 / 鹿野政直
奇妙で逸脱的な安丸良夫の天職 / キャロル・グラック/梅崎 透 訳
歴史的現在の要求、歴史家の使命への挑戦 ――安丸良夫の批判的実践の射程 / ハリー・ハルトゥーニアン/佐野智規 訳


【討議】
現在と向き合い、歴史へと向かう ――安丸良夫と歴史学 / 酒井直樹+成田龍一+福井憲彦
近代の総体を捉える視線 ――安丸良夫と現代思想 / 岩崎 稔+三宅芳夫+平田 周


【インタビュー】
安丸良夫の「可能性の幅」 / 喜安 朗/成田龍一(聞き手)


【経験と方法】
「生活者」の原像と方法とのあいだで / 安田常雄
安丸良夫における革命と実践 / 友常 勉
安丸良夫は二一世紀の世界をどう見たのか――イスラム急進主義、福島第一原発事故、そして「戦争への道」 / 中嶋久人


【通俗道徳とは何か】
安丸良夫『出口なお』の再読 / 西川祐子
安丸史学の方法と神話研究 / 保立道久
長脇差と葡萄 ――下和田村治左衛門始末の事 / 小笠原博毅


【歴史学の突端で】
安丸歴史像の一遺産 ――社会経済史の観点から / 寺田光雄
安丸民衆史の射程 ――ヨーロッパ史の視点から / 長谷川貴彦
北アメリカと日本で安丸良夫を読むことのポリティクス / タカシ・フジタニ/千野 希 訳
中国における安丸史学研究の概観 / 王青


【遺された問い】
明治維新は世俗的変革か? ――安丸良夫の国家神道論と宗教論の展開 / 島薗 進
ヘーゲルの亡霊と民衆史のアポリア ――安丸歴史学の認識論的前提の問題をめぐって / 平野克弥
安丸史学の検証 ――道徳と逸脱をめぐって / 趙景達
安丸良夫の「近代」と歴史の追創造 / 東島 誠

【教師としての安丸良夫】
私の天皇制研究と安丸良夫先生 / 朴晋雨
ある安丸良夫の門下生の修学紀行 / 李喜馥
安丸先生との記憶 / 李元範


【テクスト】
思想としての現代社会科学 (一九六〇)
近代社会形成過程における民衆意識の問題 (解題:若尾政希)(一九六三)
私的な回想 (二〇一五)


【資料】
安丸良夫著作目録 / 大谷栄一