相模原障害者殺傷事件

-優生思想とヘイトクライム-

立岩真也、杉田俊介 著

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相模原障害者殺傷事件

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2016年12月20日

ISBN978-4-7917-6965-0

あらゆる生の線引きを拒絶する
障害者殺しとそれへの抵抗の歴史を召喚し、いちはやく事件のフレームを示してみせた社会学の第一人者と、若者たちの鬱屈の深層を見つめながら、等身大の言葉で語りかける在野の批評家による緊急提言。

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【目次】

はじめに――立岩真也
 

Ⅰ ――立岩真也


第1章 精神医療の方に行かない

第2章 障害者殺しと抵抗の系譜

第3章 道筋を何度も作ること

 

Ⅱ ――杉田俊介
 

第1章 優生は誰を殺すのか

第2章 内なる優生思想/ヘイト/ジェノサイド

 

Ⅲ ――立岩真也+杉田俊介


討議 生の線引きを拒絶し、暴力に線を引く

1 まず何を、誰に、どのように書いたか / 2 立ち返るべき場所、開いていく歴史
3 マジョリティでもマイノリティでもない者の鬱屈 / 4 さまざまな「言い方」の実践
5 施設、あるいは地域をどうするか / 6 この時代と人の不安を語ることの困難
7 解毒し、線を引くこと
 

おわりに――杉田俊介

文献表

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[著者] 立岩真也(たていわ しんや)

1960年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。社会学専攻。著書に『私的所有論』(勁草書房/第2版:生活書院)、『ALS』(医学書院)、『弱くある自由へ』、『精神病院体制の終わり』(ともに青土社)など。

[著者] 杉田俊介(すぎた しゅんすけ)

1975年生まれ。批評家。著書に『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)、『無能力批評』(大月書店)、『長渕剛論』(毎日新聞出版)、『非モテの品格』(集英社新書)など。