第三空間 新装版

-ポストモダンの空間論的転回-

エドワード・W・ソジャ 著,加藤政洋 訳

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第三空間 新装版

定価本体4200円+税

発売日2017年5月19日

ISBN978-4-7917-6988-9

すべての現代社会批判の理論的出発点
地理学、フェミニズム、ポストコロニアル批評などの諸分野における「空間論的転回」の動向、そして新しい文化研究の潮流を、ルフェーブル、フーコーらを効果的に引用しつつソジャ一流の手つきで軽快にまとめあげた、批判的社会理論の記念碑的名著。現代地理学の開拓者・ソジャの代表作、待望の復刊。

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【目次】

序章/旅程/提案


第一部 第三空間を発見する
第一章 アンリ・ルフェーブル、驚異の旅
起源
経路
接近
到達
 

第二章 空間性の三元弁証法
「アレフ」を通じて≪第三空間≫を構想する
≪他者化≫としての三項化
前進する前に/再度要請する
 

第三章 差異がつくる空間の探求――周縁に関するノート
ポストモダニティがつくる差異について[権力の作用について…ラディカルな主体性について…差異の撹乱について]
ベル・フックスとともに≪第三空間≫のなかへ[周縁性を選び取ること…ラディカルな差異の空間としての周縁]
 

第四章 《第三空間》の開放性を強化する
空間(論)的フェミニスト批評[都市空間をジェンダー化する――アーバニズムのフェミニスト批評…ポストモダンの空間(論)的フェミニスト批評…フェミニズムと地理学のパラドクス空間]
ポストコロニアル批評[グロリア・アサドゥーアの境域…チカニズマ/チカニズモ――境界を再世界化する…ガーヤットリー・スピヴァクの再世界化…エドワード・サイードの心象地理…ホミ・バーバの第三の空間]
 

第五章 ヘテロトポロジー――フーコーと他者性の地理歴史学
第二の発見[交差するルフェーブルとフーコー…ほかの交差点]
ミシェル・フーコーとともに≪第三空間≫のなかへ[ユートピアとヘテロトピア…ヘテロポロジーの諸原理…≪第三空間≫のヘテロポロジー]
 

第六章 歴史主義に関する空間(論)的批評の再現=表象
新しい序章
歴史主義の持続性[なぜ地図が好きなだけではだめなのか…ヘイドン・ホワイト、アンリ・ルフェーブルと出会う]


第二部 ロサンゼルスの内側と外側
第七章 追想――《要塞都市LA》のヘテロトポロジー
展覧会の展示物[予備的な言説…ビディ・メイソンの場所に到着する…バスティーユの改装――一九七八-一九八九年]
メイン・イヴェント――ツヴィック・センターを象徴化する[恍惚…≪要塞都市LA≫…文化の王冠…パリンプセスト…パノプティコン]
出発点への回帰
 

第八章 外心都市の内側 ポストモダン世界の日常世界
「トートー、なんだか、もうカンザスじゃないみたいだわ」[≪外心都市≫を案内する…LAにおいてー再ー想像されるもの――ボードリヤールの略解]
オレンジ郡とそのちょっと向こうの眺め[始原の神話学…偶像の場所…ヨーバリンダ市の娯楽…カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)――計画的キャンパス…何もないアーバインの街にスポットをつくる…ルーツと翼…結局、それはモールの世界である…都市、それは自らの分身である…住居の小さな戦略について…詐りの景観――擬制資金が現実になる]
フィナーレ――≪外心都市≫の先行
 

第九章  ちょっとした戸惑いを刺激として――アムステルダムとロサンゼルスの同時代の比較
スパイストラートにて
スパイストラートを離れて
後記1――上からの眺め、そして下からの眺めについて
後記2――ポストメトロポリスの予察

 

謝辞
訳者あとがき
参考文献
索引

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[著者] エドワード・W・ソジャ(Edword W.  Soja)

1940年、ニューヨークのブロンクス生まれ。1976年、シラキューズ大学にて博士号取得。20代からアフリカ近代化に関する政治地理研究によって注目を集める。1972年からカリフォルニア大学ロサンゼルス校に所属。専攻の人文地理学にとどまらず、社会理論の広い分野で「空間論的展開」を主導、久年在住したロサンゼルスを題材に都市研究を大きく発展させた。他の主な著書に1989年『ポストモダン地理学』(加藤政洋ほか訳、青土社)、2000年『ポストメトロポリス』(未邦訳)などがある。

[訳者] 加藤政洋(かとう・まさひろ)

1972年、長野県生まれ。現在、立命館大学文学部教員。専門は人文地理学。