アーサー王伝説の起源 新装版

-スキタイからキャメロットへ-

C・スコット・リトルトン、リンダ・A・マルカー 著,辺見葉子、吉田瑞穂 訳

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アーサー王伝説の起源 新装版

定価本体3200円+税

発売日2017年5月19日

ISBN978-4-7917-6989-6

アーサー王はスキタイの地から来た
ながらくケルト起源とされてきたアーサー王伝説に、スキタイ起源というまったく新しい角度から光をあて、主要なストーリーがスキタイの末裔オセット人の伝承に類似していること、円卓の騎士たちの名前の語源についての新事実など、歴史学・文献学・比較神話学の知見を駆使し、詳細な考証によって、アーサー王伝説の起源を塗りかえる、大胆な仮説の書。解説=吉田敦彦

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【目次】

緒言
謝辞


第Ⅰ部 文化的・歴史的背景
1 北東イラン語族――スキタイ人、サルマティア人、アラン人、そしてオセット人
スキタイ人/サルマティア人/ブリテンにおけるサルアティア人/アラン人(『北方集団』『南方集団』)/東方におけるアラン人/オセット人
 

第Ⅱ部 人物
2 アーサーと「サルマティア・コネクション」
歴史上のアーサー/アーサーの死
 

3 ランスロットと「ロットのアラン」
ランスロットの伝説/ランスロットとルーグ/語源説明/白い動物/ランスロットとバトラズ/地理/伝承中のアラン文化の証拠
 

4 騎士とナルトたち
ケイとベディヴィア/パーシヴァル/カウェイン/エレック トリスタン
 

5 女性、水、そして戦士
ダム・デュ・ラック/(ランスロットの守護神/モルガン・ル・フェイの敵対者/マーリンの愛人/湖/ダム・デュ・ラックの不在/女性の剣の授与者)
 

第Ⅲ部 人物
6 石に刺さった剣


7 蛇のイメージ
 

第Ⅳ部 人物
8 聖杯、アヌーヴンの釜、ナルタモンガ
聖杯/アヌーヴンの釜/ナルタモンガ


9 アラン人と聖杯
イタリアからガリアへ:アラン人の侵入
 

10 聖杯の守護者たち
パウリヌス・ペラエウス 不具の王 漁夫王


結論
 

付録1 出典についてのノート
(北東イラン人の伝説/アーサー王伝説)
 
付録2 系図
(南ガリアのアラン人/シャルルマーニュの家系/コーンウォールとブルターニュの歴史上の諸家/アリマタヤのヨセフの家系/ナルトの系図)
 
原註
訳者あとがき(辺見葉子)
解説(吉田敦彦)
新装版への訳者あとがき(辺見葉子)
参考文献
索引

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[著者] C・スコット・リトルトン(C・Scott Littleton)

1933年アメリカ生まれ。UCLAにて博士号取得。専門は社会人類学。主著『新比較神話学』(邦訳、みすず書房、1981)。論文「天井の王権」(1970)、「ヤマトタケル――日本伝承の中の『アーサー王的』英雄像」(1995、邦訳『比較神話学の展望』青土社、所収)など。2010年没。

[著者] リンダ・A・マルカー(Linda A. Maclor)

1991年UCLA大学院民俗学&神話学専攻で博士号取得。学術論文多数、ノンフィクションや詩、ファンタジー関係の著作も手がける。専門は物語文学、ケルト、中世研究、インド=ヨーロッパ比較神話学。

[訳者] 辺見葉子(へんみ・ようこ)

1959年東京生まれ。慶應義塾大学大学院英米文学専攻博士課程修了。UCLA大学院民俗学&神話学専攻で修士号取得。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は中世文学、ケルト神話、妖精伝承。

[訳者] 吉田瑞穂(よしだ・みずほ)

1968年パリ生まれ。成蹊大学英米文学科修士課程修了。専門は中世英文学。