ユリイカ2017年5月号 特集=追悼・鈴木清順

-1923-2017-

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ユリイカ2017年5月号 特集=追悼・鈴木清順

定価1,870円(本体1,700円)

発売日2017年4月27日

ISBN978-4-7917-0328-9

■私が出会った人々*17
故旧哀傷・武田百合子 / 中村稔

■シュタイネ*7
モルゲンゾンネ 他一篇 / 多和田葉子

■詩
サラサラ / 尾久守侑

 

特集*追悼 鈴木清順――1923-2017

 

■一期は夢よ、ただ狂え
ほんとうにご兄弟ですか / 鈴木健二
眼差しの糸 / 佐野史郎
「お帰りはあちらだよ」――『清/順/映/画』始末記と共に / 轟夕起夫
「鈴木清順」とは何だったのか / オダギリジョー
『悪太郎』讃 / 蓮實重彦
明日なきアクション映画 付記・鈴木清順追悼 / 金井美恵子

■清順夢かたり
鈴木清順、大いに語る / 鈴木清順×蓮實重彦×山根貞男
清順・イン・ロッテルダム / 鈴木清順(聞き手=山根貞男)
やりたい放題 縦横無尽 / 原田芳雄(聞き手=山根貞男)
偽空間=反=建築 / 木村威夫(聞き手=稲川方人)

■《清順映画》という過剰さの発露
虚構について / 七里圭
こころのない鈴木清順の映画 / 金村修
野口博志組鈴木清太郎という至福――初期日活アクション映画における二人 / 上島春彦
鈴木清順における「純粋な運動」と歴史という不純 / 長谷正人
語らざる断片の痺れ――メロドラマとして見た清順映画 / 河野真理江
攻める女と受ける男――鈴木清順監督作品における野川由美子と川地民夫 / 鷲谷花
映画のしじま――日活の鈴木清順を聴く / 長門洋平

■暴力と戦争、あるいは桜の樹の下の砂漠
チョッケツ、鈴木清順、坂口安吾 / 富田克也
清順師との対話 / 四方田犬彦
運命、恥辱、人民――鈴木清順と三つの戦争 / 廣瀬純
拳銃ノート――鈴木清順と暴力について / 酒井隆史

■時代の撹乱者
岐路(えだみち)を彷徨う――恬淡と先鋭、諧謔の映画世界 / 麿赤兒(聞き手=小沼純一)
僕はアングラを恨んでいた / 大和屋暁
荒戸さんと鈴木さんのこと / 田旗浩一

■繚乱の夢世界――大正浪漫三部作
清順監督との蜜月のとき / 広田レオナ(聞き手=編集部)
「姦通」の遠近法――原作小説と清順映画:内田百閒/泉鏡花/竹久夢二 / 坂口周
弛緩/硬直する骨、腐敗/蘇生する肉――鈴木清順「浪漫三部作」における裏返る生と死 / 紙屋牧子
志向の盗み――映画『陽炎座』における視線と語りについての覚書 / 川崎公平
きこえる?きこえない?なにが?――鈴木清順の音(楽)覚書 / 小沼純一

■流れ者はどこへゆく
「清順」という生き方――映画に生きる死者 / 閔愛善
カエサルのものはカエサルに!――鈴木清順における「ルパン三世」と「浪漫三部作」 / 石川卓磨
マキコ・ボディ――『ピストルオペラ』における鈴木清順の「破壊」の欠落 / 數藤友亮

■フィルムは滅びてこそ……
鈴木清順主要作品解題 / 渡邉大輔


■今月の作品
岩倉文也・竹村転子・井川水穂・草野青人・四塚麻衣
選=三角みづ紀

■われ発見せり
挨拶をされたくない / 山下泰平