現代思想2017年9月号 特集=いまなぜ地政学か

-新しい世界地図の描き方-

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現代思想2017年9月号 特集=いまなぜ地政学か

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2017年8月28日

ISBN978-4-7917-1352-3

連載●瓦礫(デブリ)の未来●第二回
大洪水 / 磯崎新

連載●家族・性・市場●第一三七回
『障害/社会』準備の終わりから・3 / 立岩真也

 

特集*いまなぜ地政学か――新しい世界地図の描き方

 

【討議】
「非戦」のための地政学 / 伊勢崎賢治+西谷修

【地政学の生成と展開】
地政学の相貌についての覚書 / 山﨑孝史
地政学的言説のバックラッシュ――「閉じた世界」における不安と欲望の表出 / 土佐弘之

【地図を描く】
ジオポリティクスが媒介したヘゲモニーの推移――「アメリカの世紀」のあらわれ / 中山智香子
プーチン政治と地政学 / 下斗米伸夫
「南」の地政学――アジア主義からアフラシアの交歓に向かって / 峯陽一
「一帯一路」構想の地政学的意義の検討 / 羽根次郎
シリア紛争の(批判的)地政学――「未完の物語」としての「シリア分割」 / 末近浩太

【インタビュー】
地政経済学の射程――グローバリゼーションの終焉以後を読み解く / 中野剛志

【国境をとらえる眼】
ボーダースタディーズの生成と展開――批判地政学との接点 / 川久保文紀
先端医療、生命倫理、メディカルツーリズム / 粥川準二

【歴史を辿って】
大陸国家日本への展望と地政学的知見の限界性――「生存圏」・「自給自足」論を中心に / 纐纈厚
日本における訳語「地政学」の定着過程に関する試論 / 柴田陽一

【地理学/都市論から問いかける】
なぜ空間の生産がいまだに問題なのか / 平田周
地図学的理性を超える地球の潜勢力――地政学を根源的に問題化するために / 北川眞也

【その土地に生きる】
主権の海と移り住む島の人びと / 古屋哲
水満ちる人造湖の辺から――相模ダム開発の経験と戦後啓蒙 / 猪瀬浩平
ハワイ立州の周辺にみるポリティクス / 原山浩介

【ミクロポリティクスに向けて】
移民の生きる毎日は「開拓」か「侵略」か――在ブラジル日本人が「二分制限法」にみた「恐日病」の世界と日本帝国の近代 / 中田英樹
内戦、国家、日本語――シリアの日本語学習者の語りから / 市嶋典子

 

研究手帖
運と道徳――倫理学のありようをめぐって / 古田徹也