ユリイカ2017年11月臨時増刊号 総特集=志村貴子

-『敷居の住人』『放浪息子』『青い花』から『淡島百景』、そして『こいいじ』へ-

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ユリイカ2017年11月臨時増刊号 総特集=志村貴子

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2017年10月28日

ISBN978-4-7917-0340-1

■口絵
志村貴子カラーセレクション――「志村貴子原画展」より

■ロングインタビュー
魔法が生まれる瞬間――志村貴子というDNAの描く螺旋 / 志村貴子(聞き手・構成=横井周子)

■hommage illustration part.1
松苗あけみ/ゆうきまさみ/青木俊直/谷川史子/青木光恵/入江喜和/吉富昭仁/いけだたかし

■夜明けに
『ルート225』のころ / 藤野千夜
こころの、ありか / 綾奈ゆにこ

■志村貴子を読むために
空気感はどこから来るのか / 田中圭一
志村マンガの心地よさと戸惑い――ことばたらずでずれてゆく語りについて / 岩下朋世
二つの「文法」の間にあるもの――もう一度、来るべき志村貴子論のために / 日高利泰

■座談会
はしをペンに持ちかえて / 腹ペコ戦隊はしレンジャー(青木俊直・イシデ 電・岩岡ヒサエ・志村貴子・谷川史子) 司会・構成=横井周子

■コマの空間に光るもの
クールで優しいメロドラマ / 可児洋介
志村貴子と少女マンガの系譜 / 平松和久
愛に似て残酷な漫画――志村貴子論の余白に / 伊藤弘了
志村貴子はまなざしをどう描いたか――『青い花』鹿鳴館篇から / 内山美代子

■『青い花』を聴く――インタビュー
風に身を添えて――空気を注ぐ音楽 /山崎ゆかり(聞き手=編集部)

■hommage illustration part.2
五十嵐大介/雁須磨子/松田奈緒子/斉木久美子/咲坂伊緒/KUJIRA/中村明日美子/河内遙

■(ボーイ)・ミーツ・(ガール)
人と性愛――極私論的「青い花」 / 佐藤俊樹
恋愛と女子校のめんどくさい関係――『青い花』の描いた「その他」の心模様 / 岡田育
因果・憧憬・制服――スポットライトの外のざわめき / 嵯峨景子
志村貴子における約束 / 岩川ありさ
国際マンガ展の文脈で『青い花』を考える / 溝口彰子
英語圏のLGBT当事者から見た志村作品 / レイチェル・マット・ソーン

■hommage illustration part.3
岩岡ヒサエ/イシデ電/磯谷友紀/ふみふみこ/雲田はるこ/オカヤイヅミ/米代恭/絵津鼓


■少女の日常と非日常――インタビュー 
アイドルは少女とともに――映されるものの空白 / 高橋栄樹(聞き手=編集部)

■志村貴子の住人
『敷居の住人』が示したもの / sayuk
くるくる放浪娘――『ラヴ・バズ』逃げる、戦う女たちの回り続ける円環 / 三浦沙良
惰性と潜伏――『どうにかなる日々』のエロティシズム / 新野安
ニコイチになれない涙――〈他人×他人〉の関係性 / 西原麻里
『こいいじ』考――志村貴子は少女マンガをどう描いたか / 吉村麗
志村作品のリアルとアニメのリアル――邂逅する二つの現実への小論 / 古怒田望人

■志村貴子の宇宙
志村貴子全著作解題 / 横井周子

 

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