この宇宙の片隅に

-宇宙の始まりから生命の意味を考える50章-

ショーン・キャロル 著,松浦俊輔 訳

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この宇宙の片隅に

定価3,520円(本体3,200円)

発売日2017年11月25日

ISBN978-4-7917-7020-5

私たちはどこにいるのか?私たちは誰なのか?
私たちの信条、希望、夢は無限の空間の中で重要性を持っているだろうか?人類の目的と意味は科学的世界観に合致することができるのだろうか?世界的な物理学者が、ダーウィン、アインシュタインから、生命、意識、宇宙の起源までを縦横無尽に語り、この宇宙でわれわれが生きる意味を解き明かす。

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【目次】

プロローグ


第1部 宇宙
第1章 現実の根本的なあり方
第2章 適宜自然主義
第3章 世界はひとりでに動く
第4章 何が起きるかを決めるのは何か
第5章 そうなる理由
第6章 私たちの宇宙
第7章 時間の矢印
第8章 記憶と原因

第2部 理解
第9章 世界について知る
第10章 自分の知識を更新する
第11章 すべてを疑ってもよいか
第12章 現実の発現
第13章 何が存在し、何が幻想か
第14章 信条の惑星
第15章 不確定を受け入れる
第16章 世界を実際に見ずに、それについて何を知りうるか?
第17章 私は誰か
第18章 神という仮説形式

第3部 本質
第19章 私たちはどれだけ知っているか
第20章 量子の領域
第21章 量子力学を解釈する
第22章 コア理論
第23章 私たちをなす素材
第24章 日常世界の有効場の理論
第25章 なぜ宇宙は存在するのか
第26章 身と心
第27章 死は終わり

第4部 複雑性
第28章 コーヒーカップの宇宙
第29章 光と生命
第30章 エネルギーを流す
第31章 自発的組織化
第32章 生命の起源と目的
第33章 進化の原動力
第34章 地形を探索する
第35章 発現する目的
第36章 私たちは点なのか?

第5部 思考
第37章 意識へ
第38章 おしゃべりな脳
第39章 何が考えるのか
第40章 難しい問題
第41章 ゾンビといろいろな筋書き
第42章 光子に意識はあるか
第43章 何が何に作用するか
第44章 選択の自由

第6部 気にかけること
第45章 三〇億回の鼓動
第46章 「~である」ことと「~べきこと」
第47章 規則と帰結
第48章 善の構成
第49章 世界に耳を澄ます
第50章 実存療法

 付録 あなたと私の根底にある方程式

参考文献
図書案内
謝辞
訳者あとがき
索引

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[著者] ショーン・キャロル(Sean Carroll)

理論物理学者。カルフォルニア工科大学教授。著書に『ヒッグス 宇宙の最果ての粒子』(講談社)、From Eternity to Here: The Quest for the Ultimate Theory of Time などがある。

[訳者] 松浦俊輔(まつうら・しゅんすけ)

翻訳家、名古屋学芸大学非常勤講師。訳書にJ・D・バロウ『数学でわかる100のこと』、S・ウェッブ『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』(以上、青土社)ほか多数。