偉大なる宇宙の物語

-なぜ私たちはここにいるのか-

ローレンス・クラウス 著,塩原通緒 訳

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偉大なる宇宙の物語

定価2,860円(本体2,600円)

発売日2018年1月25日

ISBN978-4-7917-7039-7

これは真に偉大な物語だ。宇宙がどのようにして現れ、何でできていて、どのような仕組みになっているのかを、クラウスが生き生きと、かつ専門家ならではの裏づけをもって描き出す。ここに示されている全貌は、後代の人々を感嘆せしめるに違いない――われわれ人間という種はなんと偉大なことを成し遂げたものか、と。
スティーヴン・ピンカー(『暴力の人類史』)

ローレンス・クラウスは優れた物理学者であるとともに、すばらしい教育者でもある。彼は、現代物理学の清らかな頂にいっしょに登ろうとわれわれを誘う。だが、その中身を馬鹿みたいに易しくしたりもしない。アインシュタインの名言どおり、彼は「できるだけシンプルに、しかし単純になりすぎないように」ものを語る。
リチャード・ドーキンス(『利己的な遺伝子』)

ベストセラー『宇宙が始まる前には何があったのか?』の著者、待望の新刊!

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【目次】

序章

第一部 創世記
第一章  衣装だんすから洞窟まで
第二章  暗闇でものを見る
第三章  鏡にはっきりと映るもの
第四章  行きて帰りし物語
第五章  時を得た一針
第六章  現実の影
第七章  宇宙は小説よりも奇なり
第八章  時間のひだ
第九章  崩壊と破片
第十章  ここより無限に:太陽に光を当てる

第二部 出エジプト記
第十一章  非常時と非常手段
第十二章  巨人たちの行進
第十三章  無限に生じる最高に美しい形態:対称性の逆襲
第十四章  冷たい荒涼とした現実:破れの先にあるのは悪か美か?
第十五章  超伝導体の中に暮らしていたら
第十六章  存在の耐えられる重さ:対称性は破られ、物理は固められる

第三部 黙示録
第十七章  正しい時期に間違った場所で
第十八章  霧が晴れる
第十九章  ついに自由に
第二十章  真空を叩く
第二十一章 二十一世紀のゴシック聖堂
第二十二章 答えよりも多くの疑問
第二十三章 ビアパーティーからこの世の終わりまで

終章 宇宙に教わる謙虚さ   

謝辞
訳者あとがき  
索引 

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[著者] ローレンス・クラウス(Lawrence M. Krauss)

理論物理学者。アリゾナ州立大学にて「起源プロジェクト」を指揮する。著書にベストセラーとなった『宇宙が始まる前には何があったのか?』、『物理学者はマルはお好き』などがある。「ニューヨーカー」誌などの雑誌、新聞に定期的に寄稿するかたわら、テレビ、ラジオ、映画などでも活躍している。

[訳者] 塩原通緒(しおばら・みちお)

翻訳家。立教大学英米文学科卒業。訳書にリサ・ランドール『ワープする宇宙』、スティーブン・ピンカー『暴力の人類史』(ともに共訳)などがある。