ギリシア神話の光と影

-アキレウスとオデュッセウス-

吉田敦彦 著

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ギリシア神話の光と影

定価本体2300円+税

発売日2018年5月24日

ISBN978-4-7917-7076-2

綺羅星のごとき英雄たち、そして個性あふれる神々。魅力的な登場人物たちの本質に迫る。
数千年にわたって文化や世界観に影響をあたえつづけてきたギリシア神話は、なぜいまなお人びとを魅了するのか。『イリアス』、『オデュッセイア』そしてアポロンやディオニュソスといった神々の物語から、その神髄と、ギリシア神話が描く二つの理想像を、泰斗があざやかに解き明かす。

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【目次】

はじめに

第一部 アキレウスの武勇とオデュッセウスの機知
1 英雄たちの時代を終わらせたトロヤ戦争
2 オデュッセウスの機知(メティス)
3 アキレウスの武勇と戦争の一〇年目に起こった事件
4 ギリシア軍の敗北とヘラによるゼウスの誘惑
5 ギリシア軍を救おうとしたパトロクロスの戦死
6 アキレウスとヘクトルの対決
7 英雄の理想像を取り戻したアキレウスとその最期

第二部 オデュッセウスの知略と帰国の旅
1 トロヤを陥落させた木馬の計略
2 機知による一つ目の巨人キュクロプスからの脱出
3 風神アイオロスと女神キルケの島での滞在
4 キルケに教えられてした冥界への旅
5 セイレンの島とスキュラの岩壁を通過して辿り着いた太陽神の島
6 女神カリュプソから受け続けた求愛とそれからの別れ
7 自分自身を取り戻したオデュッセウスと美少女ナウシカアとの出会い
8 パイエケス人から受けた帰国のための助け
9 乞食の姿で果たした館への帰還
10 ペネロペとの再会と弓の競技の計画
11 求婚者たちの殺戮と裏切者たちの処罰
12 ペネロペとの秘密のきずなとラテルテスとの父子関係のしるし
13 イタカの国民との和合に支えられることになったオデュッセウスの地位

第三部  他の神々と正反対の働きをしたディオニュソス
1 生まれ故郷テバイへの到来
2 二度の受胎と出生
3 女神にされる人間の女たち
4 信女たちの身に起こった神との同化と自然界との融合
5 プロメテウスとゼウスのやり取りによって定められたモイラの区別
6 たがいに正反対の働きをしてたアポロンとディオニュソス
7 ギリシア文化の表の顔だったアポロンに対して、裏の顔だったディオニュソス

あとがき

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[著者] 吉田敦彦(よしだ・あつひこ)

1934年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典専攻課程修了。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学文学部、学習院大学文学部教授を歴任。学習院大学名誉教授。専攻は比較神話学。著書に『日本の神話』『鬼と悪魔の神話学』『縄文の神話』『大国主の神話』『ギリシァ神話と人間』『女神信仰と日本神話』(以上、青土社)、『日本神話の源流』(講談社学術文庫)など。