現代思想2018年6月号 特集=公文書とリアル

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現代思想2018年6月号 特集=公文書とリアル

定価本体1400円+税

発売日2018年5月28日

ISBN978-4-7917-1366-0

「ポスト・トゥルース」の時代、文書の「事実」を問う
連日メディアを騒がす森友・加計問題や防衛省による日報隠蔽問題。「ポスト・トゥルース」が叫ばれる現在、文書が担保するという「事実」の取り扱いはどうなっていくのか。煩瑣な書類作成に汲々とする私たちの日々の現場に定位しながら、よりよい「ドキュメント」との付き合い方を探っていく。

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【目次】
 

特集*公文書とリアル


【なぜ「公文書問題」は起こったのか】
怒りを伝える報道――森友・加計問題から何が暴かれたのか / 望月衣塑子
歴史を描くための公文書管理 / 瀬畑源 

【エッセイ】
証明するのはオマエたち / 武田砂鉄

【討議】
日報問題から見えてきた戦争に向かう国家のゆくえ / 布施祐仁+斎藤貴男 

【行政と文書主義】
アナキズム、仕事、そして官僚制――デヴィッド・グレーバーへのインタビュー / D・グレーバー(聞き手=A・ヴェルメット) 訳=芳賀達彦+酒井隆史 
世界の植民地化と個の刷新――端末市民と超・文書主義をめぐって / 桂英史
「小さな政府」と公文書管理 / 前田健太郎 

【新たな「管理」】
多様化する情報とアーカイブの役割 / 大向一輝
「空中文書固定装置」のある世界 / 斉藤賢爾

【「事実」を掘り起こす】
強制不妊手術問題と公文書管理 / 松原洋子
沖縄占領史における公文書の役割 / 吉本秀子
大学のアーカイブズで考える / 西山伸
『留守名簿 関東軍防疫給水部隊』開示の「インパクト」を考える / 西山勝夫 

【アイデンティティと文書】
人は生まれながらにして文書となれるか――生体認証の争点 / 橋本一径
虚実入り混じる「日本人」の証明――戸籍が示す「真実」とは / 遠藤正敬

【ジェンダーから問う】
マイノリティーに向かう書類ハラスメント / 赤石千衣子
結局のところ、性別欄は何を尋ねているのか / 遠藤まめた

【文書と思想】
資本からドキュメディアリティへ / M・フェラーリス(訳=清水一浩) 
〈文書(ドキュメント)〉の存在論 / 大黒岳彦
文書への愛と憎 / 森元斎
アーレント「政治のおける嘘」論から考える公文書問題 / 百木漠 

 

【連載●瓦礫(デブリ)の未来●第一一回】
土法(二) / 磯崎新 

【連載●分解の哲学●第一五回】
生態学の「分解者」概念について(4) / 藤原辰史 

【連載●科学者の散歩道●第四八回】
量子力学の社会学――福井謙一と「盤石な理論」 / 佐藤文隆

【連載●家族・性・市場●第一四六回】
埼玉と金沢で / 立岩真也 

 

【研究手帖】
あるテクストの全体 / 堀江秀史