ユリイカ2018年8月号 特集=ケンドリック・ラマー

-USヒップホップ・キングの肖像-

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
ユリイカ2018年8月号 特集=ケンドリック・ラマー

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2018年7月27日

ISBN978-4-7917-0353-1

ラッパー初のピューリッツァー賞受賞アーティスト、全世界で注目を集めるケンドリック・ラマーの魅力に迫る!
米国グラミー賞五部門制覇、ラッパー初のピューリッツァー賞受賞という偉業を成し遂げ、名実ともにヒップホップの王座を占めた気鋭のアーティスト、ケンドリック・ラマー。大型野外音楽フェスFUJI ROCK FESTIVAL'18でのヘッドライナー出演を機に、全世界から注目を集めるケンドリック・ラマーの魅力に迫り、その音楽的土壌をなしたアメリカ社会の諸問題を検証する。

line2.gif

【目次】

■私が出会った人々*32
故旧哀傷・飯田桃 / 中村 稔

■詩
身体を流れる 他二篇 / 海老名絢

■特別掲載
ひたすら現実逃避する若者たち――二〇一八年ベルリン国際映画祭に見るドイツ映画 / 瀬川裕司

 

特集*ケンドリック・ラマー――USヒップホップ・キングの肖像

 

■未邦訳インタビュー
なにかを背負うということ――キングの始まり、ヒップホップの未来 / ケンドリック・ラマー 訳=奧田 翔(聞き手=ザック・オマリー・グリーンバーグ)

■王の輪郭線
コンプトンの生徒会長から世界のキング・ケンドリックへ / 塚田桂子
マッド・シティのキッズを支え続けるアイコン、ケンドリック・ラマー / 渡辺志保
喪失なき成熟――ダックスワースのポストファミリーと刷新される母の領域 / 新田啓子
ラップにとって美とは何か / 吉田雅史

We Gon’ Be Alright
越境するコンシャス――ケンドリック・ラマーのショーマンシップをめぐって / SKY-HI(聞き手=高木“JET”晋一郎)
Me. We. Alright / FUNI
ストリート×クラスルーム――未来の学びとしてのヒップホップ教育 / 玉川千絵子

■投企さる小石
キングのヴィジョン、マルコムの呪い、ニガ、ハイパワー!――ケンドリック・ラマーとブラック・ポリティクス / 藤永康政
ケンドリックのディレンマ――ヒップホップの地域性と《反暴力》の地平 / 中村 寛
ムーン・ウォークでマーチして――アメリカ文学として読むケンドリック・ラマー / 矢倉喬士

■鼎談
USヒップホップの交差する地平(インターセクション) / 大和田俊之×磯部 涼×吉田雅史

■それは月のように黒く
中庸の怪物 ケンドリック・ラマー / Genaktion
ケンドリック・ラマー、この人間の無力 / 牛田悦正

■響めきのポリフォニー
どこから来たかじゃねえんだよ、どこにいるかなんだよ――ケンドリック・ラマーに引かれる複数の線 / 矢野利裕
「トーチ」はいかに運ばれているか――ケンドリック・ラマー以降のヒップホップ・シーン / 奧田 翔
ケンドリックとカニエ――ブラック・コミュニティが生んだ二人の天才 / 押野素子
ミックステープ文化とケンドリック・ラマー / アボかど
『To Pimp A Butterfly』にみるLAジャズのうねり / 柳樂光隆

■資料
ケンドリック・ラマー・クロニクル / 小林雅明

 

■今月の作品
藍露/堺 俊明/村崎カイロ/Resu/ゆずりはすみれ

選=水無田気流

■われ発見せり
「僻地」・「周縁」から裏返す――島と天皇と幽霊 / 茂木謙之介

 

書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuiti HARATA @ EDiX with ehongoLAB.