現代思想2018年10月臨時増刊号 総特集=マルクス・ガブリエル

-新しい実在論-

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現代思想2018年10月臨時増刊号 総特集=マルクス・ガブリエル

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2018年9月19日

ISBN978-4-7917-1370-7

哲学界に現れた「新星」によるプロジェクトを徹底検証。
『なぜ世界は存在しないのか』によって世界中で異例の大ブームを巻き起こしたマルクス・ガブリエル。彼が提唱する「新しい実在論」の真の狙いとは一体何なのか。各国の哲学者が多角的に検証する。主要著作ガイド付き。

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【目次】

■インタビュー

M・ガブリエル/A・シュタインバウアー(聞き手) / 『なぜ世界は存在しないのか』入門(竹中真也訳)
M・ガブリエル/G・ハーマン(聞き手) / 『意味の場』刊行記念インタビュー(飯盛元章訳)

■テクスト
M・ガブリエル / 意味、存在、超限(岡崎 龍訳)

■ダイアローグ
野村泰紀×M・ガブリエル / 宇宙×世界

■討議
大河内泰樹+斎藤幸平+宮﨑裕助 / 多元化する世界の狭間で――マルクス・ガブリエルの哲学を検証する

■批判的応答
A・F・コッホ / 中立的実在論か、解釈学的実在論か(三重野清顕 訳)
J・ブノワ / 実在の領野と意義の地平(伊藤潤一郎 訳)
L・モレル / 形而上学におけるリベラリズムの良き使用について(吉松 覚 訳)
小泉義之 / リアリズム論争のために――分析哲学のドイツ的総合の惨めさについて

■新しい実在論の誕生
M・フェラーリス / 新しい実在論――ショート・イントロダクション(清水一浩 訳)
清水高志 / 《意味の場》と神話――マルクス・ガブリエル再読

■シェリング、あるいはドイツ観念論の復権
浅沼光樹 / 〈構成的退隠〉から〈無世界観〉へ――ガブリエルの形而上学批判
橋本崇 / 人格的世界の再構築――新実在論の根底にあるもの
中島新 / 消極的存在論と積極的存在論――フェラーリス、ガブリエル、そしてシェリング

■ハイデガーとの対決
景山洋平 / 精神と現存在の差異――ガブリエルとハイデガーにおける様相・歴史・自由

■精神の哲学のために
太田紘史 / 物理主義を論駁することの難しさについて

■芸術の意味
岡本源太 / マルクス・ガブリエルと芸術の問題――絶対者のもとに休らう芸術作品

■主要著作ガイド
・第Ⅰ期:『神話における人間――シェリングの『神話の哲学』における存在神論・人間学・自己意識の歴史に関する諸探求』(2006)〔浅沼光樹〕
・第Ⅱ期:『古代における懐疑論と観念論』(2009)〔中島 新〕
・第Ⅲ期:『超越論的存在論――ドイツ観念論についての試論』(2011)〔浅沼光樹〕
・第Ⅳ期:『なぜ世界は存在しないのか』(2013)、『世界の認識――認識論入門』(2012)、〔岡崎 龍〕
・第Ⅴ期:『意味と存在――実在論的存在論』(2016)、『私は脳ではない――二一世紀のための精神哲学』(2016)、〔加藤紫苑〕