映画はおそろしい 新装版

黒沢清 著

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映画はおそろしい 新装版

定価本体2400円+税

発売日2018年9月11日

ISBN978-4-7917-7091-5

すべての映画はつまり、ホラー映画なのだ。――黒沢清
ホラー映画をこよなく愛し、前人未踏のホラーを撮り上げた現代最高の映画作家が語る、映画のこわさ、映画のふしぎ。「ホラー映画とは何か」にはじまり、ホラー映画ベスト50、生涯映画ベスト10、敬愛する監督たちに捧げるエッセイから映画祭滞在記まで。全作品録を大幅増補し、待望の復刊!

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【目次】

序章 映画の授業

映画はおそろしい
ホラー映画とは何か
ホラー映画ベスト50
ホラー映画の3本
トビー・フーパー『悪魔のいけにえ』の革命
コッポラの『ドラキュラ』を支持する

おそろしい映画の正体
生涯映画ベスト10
映画のある場所
映画にルールはない
NOと言える映像
映画が死ぬ時
映画と政治

ビデオも歌もおそろしい
フィルムと男とビデオテープ
映画はMTVに快楽を売り渡してしまったが……
映画で人が歌う時
人が歌う映画 1 加藤泰『真田風雲録』
人が歌う映画 2 内田吐夢『たそがれ酒場』

地獄の11人
トビー・フーパーに賭けろ、そして真の面白さをつかみ取れ。
全世界はジョン・カーペンターに頭を下げよ。
悪いことは言わない。一度ジョン・カサベテスを見てみたまえ。
ゴダールとは何者か。
クリント・イーストウッド、世界最強の男
ディック・スミス、ハリウッドの賢人
タランティーノの時代がやってくるぞ。
われ鎮西尚一を発見せり。
鶴田法男の映画をみよう。
ビート氏の演技
相米慎二は何故アメリカでうけないのか。

地獄の5本
悪魔の成せるわざ アンゲロプロス『ユリシーズの瞳』
あまりに無茶なオペラ映画 オリベイラ『カニバイシュ』
モンタージュの幻惑 ゴダール『映画史』
映画の暴力を知る者 青山真治『Helpless』
“世界”に向き合うビジョン 青山真治『シェイディー・グローヴ』

おそろしい欲望
最強のインディペント映画作家を養成する
チャンバラ映画が撮りたい
藤田敏八主演で『エクソシスト3』を撮りたかった
モロ大阪

ゲームだっておそろしい
例えば「ドラゴン・クエスト」という名前が……
「ポピュラス」は、よくできたつつましやかなゲームである……
「ロビンとマリアンは死ぬまで幸せに暮らしました」……
そうなのだ。ドラクエⅡ、あれは確かに凶暴なゲームだった……
いつかくるとは思っていたが、ついにその時が……
解けない謎について

地獄の読書録
現代日本映画の恐るべき秘密 山根貞男『映画の貌』
さりげない真実 『図解・猛毒植物マニュアル』
この一線を越えていいのだろうか 『これは凄い 東京大学コレクション』
後ろ側に気をつけろ 伊藤潤二『トンネル奇譚』

地獄のダイアリー
サンダンス・フィルム・インスティテュート滞在日記
カンヌ映画祭日記
フランスの思い出

終章 人間なんかこわくない

黒沢清全作品録
[公開時の発言]
打鐘 男たちの激情/DOORⅢ/CURE/ニンゲン合格/大いなる幻影
[ロケ地再訪]
ドレミファ娘の血は騒ぐ/勝手にしやがれ!! 英雄計画/CURE/ニンゲン合格


後書き

索引

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[著者] 黒沢清(くろさわ・きよし)

1955年、兵庫県生まれ。映画監督。立教大学在学中、蓮實重彦の映画表現論を受講、『SCHOOL DAYS』『しがらみ学園』などの8ミリ映画で注目を浴びる。長谷川和彦、相米慎二らの助監督を経て83年『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。97年公開の『CURE』で世界的な評価を集め、その後も『ニンゲン合格』『カリスマ』『大いなる幻影』と話題作を次々と発表。2001年、『回路』で第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降も、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなど国際映画祭に多く出品し、『トウキョウソナタ』で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞、『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞など受賞多数。16年公開の『ダゲレオタイプの女』で海外初進出を果たす。