ユリイカ2020年1月号 特集=和田誠

-1936-2019-

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ユリイカ2020年1月号 特集=和田誠

定価1,760円(本体1,600円)

発売日2019年12月27日

ISBN978-4-7917-0380-7

追悼・和田誠
イラストレーターという職業をスターにしたひと、和田誠。その仕事はイラストレーションにとどまらず、デザイン、装丁、文筆、翻訳、句作、絵本、作曲、映画監督…と職種の枠組みに収めてしまうのも野暮なほど、マルチなタレント性(まさに“才能”としての!)を発揮していた。和田誠をふり返ることは、そのいくつもののパッケージを思い返すことは、あまりにも多くの記憶に接していた。それぞれの記憶を和田誠とともに掘り起こす追悼特集。

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【目次】

特集*和田誠
1936-2019

❖オマージュ
和田誠の線 / 谷川俊太郎

❖和田誠の青春
ピカソよりすごい / 細谷巖
侵食されない美学 / 宇野亞喜良
デモーニッシュな和田誠 / 横尾忠則

❖対談
和田さんと/の楽しいお話 / 南伸坊 三谷幸喜

❖ポートレイト・イン・和田誠
純情・和田誠論 / 矢崎泰久
「白身の魚」の深い味 / 森卓也
和田誠曰く「弟子はないよ…」 / 矢吹申彦
和田さんの思い出 / 清水ミチコ

❖イラストレーターの始まり
イラストレーターという職業 / 伊野孝行
和田誠の似顔絵とその周辺 / 近藤正高
「表紙」の人 / 佐久間文子

❖和田誠のバラエティ
〈和田誠ショー〉の幕が突然下りた / 髙平哲郎
『和田誠百貨店』のころ / 服部一成
やさしく正す人 / 堀部篤史
スタイルのよい人 / 島田潤一郎

❖デザイナー・和田誠
記憶をデザインする――和田誠の動的方法 / 鈴木一誌
和田誠と杉浦康平――ブックデザインをめぐる交点と差異 / 阿部卓也
和田誠のデザイン / 山形季央

❖再録――『FUN AND FANCY FREE』より
タイトル デザイナー サウル・バス/映画とジャズ/ピーター・セラーズのこと / 和田誠

❖和田誠と作る
「版画」と「展覧会」 / 山本容子
他にはない科学との接点 / 中村桂子
和田さんのこと / 古川タク
仮説としての和田誠 / 土井章史

❖絵(の)本と和田誠
ひろしは あなを――和田誠画伯追悼 / 高山ひろし
ふつうのねこです――和田誠の絵本 / 寺村摩耶子
不思議の国のWadaland / 桂川潤

❖和田誠のドキドキ
和田誠さんと連句 / 笹公人
和田誠のブルー / 長崎訓子
『銀座界隈ドキドキの日々』から / 大谷能生

❖映画・ジャズ・もじり
ディレッタントがメガホンをとるとき / 木全公彦
Let’s Face the Music And Dance――和田誠とジャズ / 村井康司
めくるめく「雪国」変奏――文体はいかに模写されたか / 水藤新子

❖和田誠はこれからだ
和田誠ブックガイド / 吉田宏子

 

❖新連載
私の平成史 序 / 中村稔

❖モノ・ローグ mono.logue*7
壁のマレーヴィチ / 菊地信義

❖詩
三月、ヤブツバキの散るころ 他五篇 / 中村稔
離火 / 四方田犬彦

❖ユリイカの新人
胸像 他一篇 / ゆずりはすみれ

❖われ発見せり
ヒルデスハイムの薔薇を枯らさないよう / 森田俊吾

 

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