リベラリズム 失われた歴史と現在

ヘレナ・ローゼンブラット 著,三牧聖子、川上洋平、古田拓也、長野晃 訳

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
リベラリズム 失われた歴史と現在

定価本体3400円+税

発売日2020年7月22日

ISBN978-4-7917-7291-9

リベラリズムは終わらない。
道徳的価値への献身、他者に対する寛大さと慈善、社会の連帯への寄与——人種や性の差を問わないリベラリズムとは? 古代ローマから現代に至るリベラリズムの展開を、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカを主たる舞台として描き出す。詳細な訳者解説付き。

line2.gif

[目次]

 

日本語版への序文
イントロダクション

 

第一章 リベラルであるとはどんな意味か——キケロからラファイエットまで 
共和主義という出発点——精神的・市民的な理念
中世での再編成 キリスト教化されたリベラル
ルネサンスのリベラルアーツ
贈与の政治
プロテスタントによる発展
アメリカ例外主義とリベラルの伝統
トマス・ホッブズとジョン・ロック——それぞれのリベラル
啓蒙主義時代のリベラル
啓蒙主義時代に起きた変化
自由主義神学とリベラルなキリスト教
政治的性質を帯びたリベラルさ
リベラルな勅許からリベラルな国制へ
アメリカ、世界でもっともリベラルな国

第二章 フランス革命とリベラリズムの起源 一七八九― 一八三〇年 
バンジャマン・コンスタンとスタール夫人のリベラルな原理
ナポレオン登場
リベラルな党派とリベラリズムの誕生
理論化されたリベラリズム
反動に立ち向かうリベラリズム
リベラルな反乱主義
リベラルな経済的原理
リベラルな排除

第三章 リベラリズム、デモクラシー、現れ始めた社会問題 一八三〇― 四八年
リベラルな政府の保守化
デモクラシーについてのリベラルたちの見解
リベラルと反乱、再び
「社会問題」に直面するリベラル
自由放任とリベラリズム
政府の数々の不可欠な役割
植民地についてのリベラルの見解
リベラルの宗教との闘い
リベラルな宗教に対する社会主義者の批判

第四章 「徳性」という問い
一八四八年の瓦解
社会主義に対するリベラル派の闘い
退潮と反動
ピウス九世
利己主義の問題
ブリテンの自由党の発展
自由放任 対 教養
家族の役割
人類教(The Religion of Humanity)

第五章 カエサリズムとリベラル・デモクラシー——ナポレオン三世、リンカン、グラッドストンおよびビスマルク
ナポレオン三世とカエサリズム
エイブラハム・リンカンと彼の世界中のリベラル仲間
自由共和党
グラッドストン、リベラルの偶像
ビスマルク、リベラリズムの墓掘人

第六章 教育を世俗化するための闘い
フランスの何がうまくいっていないのか
リベラルな公立学校制度
全米リベラル連盟、自由思想および自由恋愛
教皇の逆襲

第七章 二つのリベラリズム——新旧
再想像される国家の役割
リベラル・ソーシャリズム
道徳的な生活様式
リベラルな優生学
一九世紀の終わりのフェミニズムとリベラリズム

第八章 リベラリズムはアメリカ的信条となった
リベラルな帝国
アングロサクソン神話の人種化
アングロサクソンからアングロアメリカのリベラルな帝国へ
政府介入の問題

 

エピローグ 


謝辞
訳者解説——「リベラル」なリベラリズムの再生に向けて
訳者あとがき
原著・日本語訳対応表
索引

line2.gif

[著者]ヘレナ・ローゼンブラット(Helena Rosenblatt)

ニューヨーク市立大学教授。歴史学、政治学、フランス学専攻。コロンビア大学より博士号取得。著書に『ルソーとジュネーヴ——『学問芸術論』から『社会契約論』まで:一七四九-一七六二年』、『リベラルな価値——バンジャマン・コンスタンと宗教の政治』、共編著に『フランス・リベラリズム——モンテスキューから現在まで』、『ルソーとともに考える——マキャヴェッリからシュミットまで』ほか。