現代思想2020年11月号 特集=ワクチンを考える

-免疫をめぐる思想と実践-

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現代思想2020年11月号 特集=ワクチンを考える

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2020年10月27日

ISBN978-4-7917-1406-3

コロナ時代のワクチンとの付き合い方を思考する
現在世界的に新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発が急務で進められており、日本でも「DNAワクチン」が臨床試験の段階に入っている。実際、ワクチンは、病気にかかるのを予防する役割を担う一方、重篤な副作用をもたらす場合もあり、われわれにとって両義的な存在でありつづけてきた。いかにワクチンという存在と向き合い、その付き合い方を思考することができるのか、さまざまな専門家とともに議論する。

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【目次】

 

特集*ワクチンを考える――免疫をめぐる思想と実践


 

【開発をめぐる最前線】
COVID-19ワクチンの実用化は慎重に / 山内一也 
国際共同臨床試験の倫理――新型コロナの政治学・ワクチン編 / 栗原千絵子+齊尾武郎 

【予防接種行政をめぐって】
HPVワクチン「積極的勧奨の一時差し控え」の継続という戦略 / 大北全俊 
ジェンダー分析的視座から見るHPVワクチンのもう一つの問題――HPVワクチンの定期接種の対象は「少女たち」だけでよいのか? / 渡部麻衣子 

【リスクと倫理】
COVID-19 時代のリスク・再論――事実、共通性、そして信頼をめぐって / 粥川準二 
優劣でなく平等に基づく順序づけのために――ワクチン接種の優先順位をめぐる倫理的課題 / 吉田修馬 
実験室社会をどう生きるか――リスク社会におけるワクチン / 林真理 
「一〇〇分の一」の倫理 / 香西豊子 

【ワクチンをめぐる人類学】
医薬化する希望――不在のワクチンが見えづらくするものについて / 浜田明範 
ワクチンと不正義 / 西真如 
服薬/ワクチンを拒否する人たちについて理解するために / 牛山美穂 

【現場から捉える】
大きな数字を見つめながら小さな物語を聴くこと / 熊倉陽介 
先生、痛い予防接種はやめてください!――ワクチンと学校、そして「程度の問題」 / 岡崎勝 
ポリオワクチンをめぐる争いが問いかけるもの / 西沢いづみ 

【反ワクチンとは何か】
社会的な構成物としてのウイルス――反ワクチン・ポピュリズム・信頼 / 吉田徹 
「ワクチンを語る」という欲望 / 橋迫瑞穂 
方法としての反ワクチン / 美馬達哉 

【インタビュー】
COVID-19 時代の〈免疫〉生政治 / R・エスポジト/T・クリスティアンズ+S・D・コーワー(聞き手)/松本潤一郎訳 

【免疫をめぐる思想】
ワクチン開発に学ぶ時間の重要性 / 中村桂子 
グローバル・パンデミックにおける信と知――デリダの自己免疫論とコロナ・ピューリタニズム / 宮﨑裕助 
毒を喰らう技術――ワクチンに対する個の当事者性 / 伊藤潤一郎 

 

【新連載●タイミングの社会学●第一回】
タイミングという方法 / 石岡丈昇 

【連載●「戦後知」の超克●第三回】
「越境」する西川長夫 上 / 成田龍一 

【連載●ポスト・ヒューマニティーズへの百年●第一〇回】
消える媒介者――ジジェク / 浅沼光樹 

 

【研究手帖】
ダーウィンとストリキニーネ / 伊東剛史