ユリイカ2020年11月号 特集=西加奈子

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ユリイカ2020年11月号 特集=西加奈子

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2020年10月27日

ISBN978-4-7917-0393-7

映画『さくら』11月13日公開
デビュー作『あおい』から『きいろいゾウ』、『ふくわらい』、『舞台』、直木賞受賞作『サラバ!』など、西加奈子は一貫して人間賛歌を描き続けてきた。圧倒的な「物語の命」を湛えた小説たちは、純文学/エンタメ小説の垣根を越え広く愛され続けている。累計55万部突破のロングセラー作『さくら』映画版の11月13日公開を機に、いま最も愛される小説家の一人である西加奈子の作品世界に迫る。

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【目次】

特集*西加奈子
 

❖インタビュー
作家として生きること / 西 加奈子 聞き手=辛島デイヴィッド

❖書き下ろし短篇
いえい / 西 加奈子

❖さくらのような
私たちのかわりに / 角田光代
姉御のおでこ / 阿川佐和子
異邦人の救済 / 金原ひとみ
人間を剥がす生きもの / 村田沙耶香
言葉の呪いを逃れるために / 宮内悠介

❖アンケート
わたしと西加奈子 / 又吉直樹 中村文則 山崎ナオコーラ 綿矢りさ 藤崎彩織

❖ことばを歩む
家族と記憶の色彩——『さくら』を読む / 水無田気流
『ふくわらい』論——「見える身体」と「見えない身体」をつなぐ / 岩宮恵子
旅する「私」の目 / 橋本倫史
恵まれていることへの不安——西加奈子と太宰治 / 滝口明祥
『サラバ!』における宗教 / 内藤理恵子
「自己信頼」の作家——西加奈子とトニ・モリスン / 荒 このみ

❖ドローイング
日々のこと、バンクーバーにて—— 2020年4月19日-9月30日 / 西 加奈子 

❖対談〈1〉
文芸翻訳というセレンディピティ / 西 加奈子×アリソン・マーキン・パウエル

❖あおい、きいろい、みどり、あか……
西さんの生み出すもの / 鈴木成一
西加奈子さんのこと / 向井康介
西さんのこと / 穂村 弘
無題 / せきしろ

❖生きる定め
短い言葉の斬新な強さ / 東 直子
西加奈子、そのタレント性の神髄——プロレス、関西弁、そして叫び / 太田省一
西加奈子が歩くまっすぐな花道 / 三田佐代子

❖アイしています
ギブアップしてねえよ! / 棚橋弘至(新日本プロレス)
西さんのこと / 高橋久美子
親愛なる西加奈子さま / 菅原沙樹
西加奈子 I LOVE / 小林エリカ
西さんの声 / オカヤイヅミ

❖対談〈2〉
憧れと眩しさ / 西 加奈子×ふくだももこ

❖薫りたつ物語
クレヨンの匂い / 寺村摩耶子
少年と女優——西加奈子の映画から「原作」へ / 住本麻子
活字の料理人——西加奈子作品における「食」の描写 / 餅井アンナ
多様性を内包する——西加奈子『白いしるし』を題材に / 三宅香帆

❖資料
西加奈子主要作品解題 / 秋元孝文+岡 英里奈

❖連載
私の平成史10 / 中村 稔 

❖モノ・ローグ mono.logue*12
骨組 / 菊地信義

❖詩
世界井戸仮説 他二篇 / 呉 基禎

❖今月の作品
八尋由紀・鎌田尚美・永井偉貴・小峰浩義・菊谷浩至・104hero / 選=和合亮一

❖われ発見せり
薔薇をもらう / 川野芽生
 

表紙・特集扉写真cover, issue page photo:撮影=若木信吾