現代思想2021年4月号 特集=教育の分岐点

-共通テスト・一斉休校・35人学級…-

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現代思想2021年4月号 特集=教育の分岐点

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2021年3月27日

ISBN978-4-7917-1412-4

学校現場の最前線から教育問題の根本に迫る
コロナ禍において教育現場はいかなる変容を求められているのか。教育改革の歴史に照らし合わせながら、教育行政や入試改革をめぐる問題、教員労働の変化、35人学級をめぐる議論など、現場の最前線を追っていく。

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【目次】

 

特集*教育の分岐点――共通テスト・一斉休校・35人学級…


 

【討議】
入試改革から見えてくる高大接続問題 / 大内裕和+中村高康 

【英語教育改革の現在地を問う】
「英語嫌い」にさせない教育のために / 鳥飼玖美子 
加速する学びから身を引くこと――コロナ禍における高校英語教育の現場から / 雁木聡

【国語入試改革と新学習指導要領から考える】
共通テスト「国語」の分析と批評 / 紅野謙介 
「論理」と「実用」――国語教育の危機 / 伊藤氏貴 

【歴史教育の可能性を問い直す】
「歴史総合」という船出、そのもつ可能性と困難と / 成田龍一 

【教育行政をめぐって】
本格的な少人数学級実現への課題――小学校の三五人学級実現の成果を踏まえて / 中嶋哲彦 
教員採用と「地域」をめぐるポリティクス――地方分権改革と広域人事制度のゆくえ / 前田麦穂 

【教職員の労働から社会を問う】
改めて「教員の働き方改革」を問い直す――一年単位の変形労働時間制導入の議論を通じて / 嶋﨑量 
教職の魅力は高まるか――日本社会の未来像 / 佐久間亜紀 
コロナ禍における教職員の過酷な勤務環境 / 藤川伸治 

【コロナ禍の学校現場を見つめて】
コロナ禍の学校から「GIGAスクール構想」を考える / 赤田圭亮 
「先生、ぼく、教科書を忘れたので、隣の子と一緒に見てもいいですか?」「いいわよ、でも二メートル離れて、マスクして、教科書にシュッシュ(消毒)してからね」 / 岡崎勝
新型コロナウイルス感染拡大と非正規移民の子どもの社会的排除 / 稲葉奈々子 
部活クラスター――コロナ禍でも止まらない学校スポーツの暴走 / 中澤篤史 
教育の「内」と「外」をつなぐ――貧困問題に取り組む教育実践 / 杉田真衣 
教育テレビ不要論にみる大衆の幻想と排除の論理 / 木下浩一 
「ライフプラン教育」と日本における「性と生殖をめぐる教育」 / 斉藤正美 

 

【連載●科学者の散歩道●第七六回】
「プランクのマッハ批判」を哲学者西田に伝えた桑木彧雄 / 佐藤文隆 

【連載●「戦後知」の超克●第八回】
鶴見俊輔の「期待」と「回想」中・2――『戦時期日本の精神史』をめぐって / 成田龍一 

【連載●ポスト・ヒューマニティーズへの百年●第一五回】
超越論的なものを自然化する――グラント / 浅沼光樹

【連載●タイミングの社会学●第六回】
共同生活 上――身体を変える/生活を変える / 石岡丈昇 

 

【研究手帖】
魔女と女とフェミニズム / 河西瑛里子