ユリイカ2021年7月号 特集=ココ・シャネル

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ユリイカ2021年7月号 特集=ココ・シャネル

定価1,760円(本体1,600円)

発売日2021年6月29日

ISBN978-4-7917-0403-3

没後50年、香水「No.5」誕生100年——『ココ・シャネル 時代と闘った女』7月23日公開
激動の20世紀においてココ・シャネルが成したこととはなんだったのか。「衣服における女性解放」「ファッションのモダニズム」などの固定化された言説の裂け目を拡げ、モードにおける達成を再考しながら、芸術家や英国貴族との交流、世界大戦との関わりなど、多面的な顔を持つその生涯を追う。

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【目次】

特集*ココ・シャネル
 

❖対談
「皆殺しの天使」の精神史 / 鹿島 茂×中野香織

❖シャネルの肖像
《シャネル、それはわたし》——山田登世子の言葉と仕事 / 工藤庸子
私個人のシャネル観 / 原 由美子
「スポーツ万能のシャネル」の思い出から始まって。 / 西谷真理子 
参照項としてのシャネル / 牧口千夏

❖創造と翻弄
リトル・ブラック・ドレス再考 / 朝倉三枝 
ヨーロッパの色の歴史からシャネルの黒を読む / 徳井淑子
シャネルスーツはなぜ女性解放のシンボルとなったのか / 平芳裕子
交錯のアイデンティティ——シャネルジュエリー試論 / 秋山真樹子
シャネルNo.5の歴史と現在 / 大野斉子

❖鼎談
ココ・シャネルの神話化とファッション批評の距離 / 平芳裕子×井上雅人×蘆田裕史 

❖永遠を継承する
アンチモダニストとしてのシャネル / 蘆田裕史
カール・ラガーフェルド、もう一人のシャネル / 成実弘至

❖パリから遠く離れて
大正末から昭和戦前期の日本におけるパリ・モードの受容——創造的な職業としてのファッションデザイナーというものが知られはじめた頃 / 安城寿子
神的存在としてのシャネル——戦後日本のシャネル・イメージの形成と統合 / 田中里尚 

❖シャネルを纏う
コギャルの国の「シャネル」 / 鈴木涼美 
お便り / 髙山エリ 
シャネル、コラージュ、サンプリング——通俗と中毒のブランド / つやちゃん 

❖愛と嫌悪
新時代と旧時代のメセナ——ココ・シャネルとミシア・セール / 青柳いづみこ 
シャネルとスキャパレリ——モダニズムと古典主義の対立 / 長澤 均 
フィルムのなかのシャネル / 小澤京子

❖講演
シャネルとそのライバルたち / ヴァレリー・スティール 訳=平田英子 

❖時代のうねりのなかで
修道院時代とその影響をめぐって / 山内由賀 
一九二〇年前後のシャネルの交友関係 / 阿部明日香
ヴィシー時代のココ・シャネルと対独協力 / 南 祐三 

❖資料
ココ・シャネルクロニクル / 鈴木彩希 


❖連載
私の平成史 17 / 中村 稔

❖物語を食べる*6
奴隷農場は愛とともに昏れて / 赤坂憲雄 

❖詩
Oxygen over / 田中さとみ 

❖追悼*渡邊守章
あの華やかなプロフィールに死はそぐわないと思う / 蓮實重彦
渡邊守章先生に(捧ぐ) / 野村萬斎 

❖今月の作品
伊口すみえ・かるべまさひろ・明石裕里・仲村秋幸・澁澤 赤 / 選=和合亮一

❖われ発見せり
おかわり自由、腹痛自責 / 川合大祐

 

表紙・目次・扉=北岡誠吾
表紙図版=『ココ・シャネル 時代と闘った女』7月23日(金・祝)Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開 配給:オンリー・ハーツ ©Slow Production, ARTE France