障害をしゃべろう! 下巻

-『コトノネ』が考えた、障害と福祉のこと-

里見喜久夫 他 著

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障害をしゃべろう! 下巻

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2021年10月19日

ISBN978-4-7917-7415-9

自分を安易に商品化しないこと。日々の単純な営みを疎かにしないこと。全自動精神乾燥機のような世の中でこれらのかっこよさは稀少である。」――藤原辰史
障害の広さを知る。ホンネの引き出し
障害を考えるヒントは実は社会のなかにありふれていた。「想定外」にぶつかり合うことで、たくさんのつながりと出会いが生まれてくる――――『コトノネ』の大好評連載「ぶっちゃけインタビュー」が待望の書籍化。

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[目次]

「想定外」を生きる はじめに 里見喜久夫

1 地域に根ざす
大友良英 自由からフェアへ
新 雅史 災害が教えてくれた 多様性とレジリエンス
いがらしみきお 障害者の「生きる覚悟」
岡 檀 「病は市に出せ」
大嶋栄子 風の吹く方へ歩き出してみよう
松村圭一郎 わたしへの喜捨は、神さまに返してもらいなさい
藤原辰史 死ぬから咲く、いのち

2 表現がひろがる
空門勇魚 障害者と笑おう!
小川洋子 小さきもの、遠きものの歌声
山田太一 個人主義に「引きこもる」人たち
石川直樹 「辺境」は、自分だった。
照屋勇賢 トイレットペーパーの芯に、「ヤンバルの森」が宿る

3 生きものから考える人間
中垣俊之 脳のない粘菌が迷路を解く
稲垣栄洋 弱い雑草の「戦わない強さ」
中島隆信 働くことに「障害」のない人って、いるのかな
森山徹 自由に生きろと、ダンゴムシは言う
中屋敷均 ウイルスは、モノか、命か。それとも、二つをつなぐものなのか。

おしゃれ雑誌 あとがきにかえて 藤原辰史

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【インタビュー・構成】
里見喜久夫(さとみ きくお)
1948年、大阪府生まれ。株式会社ランドマーク、株式会社コトノネ生活などの代表取締役。2012年、季刊コトノネを創刊、発行人・編集長。自然栽培パーティ(一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会)、全Aネット(NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会)の設立にかかわる。著書に、絵本『ボクは、なんにもならない』(美術出版社)、『ボクも、川になって』(ダイヤモンド社)、『もんばんアリと、月』(長崎出版)、単著『いっしょが、たのしい』(はたらくよろこびデザイン室〔現・株式会社コトノネ生活〕)、共著『農福連携が農業と地域をおもしろくする』(株式会社コトノネ生活)など。

 

季刊『コトノネ』とは?――
2012年1月発刊。発行は株式会社はたらくよろこびデザイン室。2019年に株式会社コトノネ生活に社名変更。テーマは「社会を楽しくする障害者メディア」。障害者の生き方働き方を通じて、社会のこれからの在り方を探る。季刊『コトノネ』5号(2013年2月発行)から、本書のベースとなった連載〈ぶっちゃけインタビュー〉を開始。主に36号(2020年11月発行)の掲載した原稿までを転載した。