七十人訳ギリシア語聖書 ベン・シラの知恵、ルツ記、哀歌ほか

秦剛平 訳

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七十人訳ギリシア語聖書 ベン・シラの知恵、ルツ記、哀歌ほか

定価12,100円(本体11,000円)

発売日2021年11月19日

ISBN978-4-7917-7426-5

ユダヤの思想・文化・歴史を知るうえで重要な12書
人生の教訓やイスラエルの讃歌などを含む「ベン・シラの知恵」、ユディトという女性の信仰を描き後世の美術の題材にもなっている「ユディト記」、イスラエル人として生きることを選んだルツという女性を描いた「ルツ記」、エルサレム陥落と王国の滅亡をうたった「哀歌」――。第一人者による詳細な解説を付した決定版。

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[目次]

はじめに

   Ⅰ〈知恵の書〉

ベン・シラの知恵(集会の書)
     翻訳者による前置き
第1章  知恵をほめ讃えて
     主を畏れることこそ……
     自制と誠実と柔和
第2章  神への信頼
     主を畏れる者たちよ、お前たちは……
     災いだ……
     主を畏れる者たちは……
第3章  両親への服従について
     謙遜のすすめ
     心の頑なな者は……
第4章  貧しい者への施し
     知恵の試練
     正しく行動するのだ
第5章  思い上がってはならない
     誠実と自制
第6章  信頼できる友人は
     知恵を追い求めること
第7章  悪事をしてはならない
     友人と家族と貧しい者たち
     祭司たちに敬意を払うのだ
     貧しい者と悲しむ者
第8章  節度ある行為
第9章  女について
     友人について
第10章 審いたり、支配する者について
     高慢について
     尊敬に値する者
     謙遜について
第11章 軽率な判断をするのではない
     多くのことに手を出すな
     見知らぬ者を家に入れてはならない
第12章 相手をわきまえるのだ
     友人と敵について
第13章 富める者とのつきあい
     有力者とのつきあい
     富める者と貧乏人
     人の心は顔つきままでも
第14章 幸いだ……
     ドケチな人は
     生きているうちに富を活用するのだ
     知恵を持つことの幸い
第15章 知恵の働きと知恵の賛美は
     人間の意思
第16章 子供は多いほうがよいとはかぎらない
     罪人にたいする神の怒り
     確かな主の働き
     創造の業
第17章 人間の創造と賜物の付与
     神の審き
     主に立ち戻るのだ
第18章 神の偉大さと慈しみ
     施しをするときは
     事前に準備するのだ
     自制するのだ
第19章 うわさ話の対処法
     うわさ話は問い質すのだ
     知恵とずる賢さ
第20章 語るにも黙するにも時をわきまえるのだ
     人生におけるパラドックス
     場所をわきまえぬ話
     世間体
     嘘
     知恵の適切な利用
第21章 罪を避けるのだ
     知恵ある者と愚か者
第22章 怠け者と躾の悪い子供
     知恵と愚かしさについて
     友情
第23章 口の利き方について
     みだらな話
     セックス好きな男は
     みだらな女は
第24章 知恵の賛歌
     知恵の招き
     知恵と律法
第25章 称賛に値する人たち
     悪意ある妻と良妻
第26章 警戒すべき三つのこと
     良き妻の祝福
     不正について
     商売の上での誘惑
第27章 言葉と心の思い
     愚か者たちのおしゃべりは
     秘密を漏らすこと
     偽善的行為
     忿怒と怒りについて
第28章 言い争い
     舌禍
第29章 貸与と返済
     施し
     保証
     貧しさと自負心
第30章 子供の養育
     健康について
     食べ物について
     晴れやかな心
第31章 富について
     宴席での心得
     酒を飲むことについて
第32章 主を畏れる者は
第33章前半
     主の裁定
第33章後半
     財産
     使用人の扱いについて
第34章 夢を見ることの虚しさ
     旅の経験
     主を畏れる人の幸い
     献げ物について
第35章 受け入れられる献げ物
     神の正義はいついつまでも
第36章 イスラエルのための祈り
     賢い選択
第37章 友人
     助言する者
     知恵と悟り
     食い意地について
第38章 医者に敬意を
     死者と追悼について
     自分の腕に頼る者たち
第39章 主とその業への賛美
第40章 人間に共通する惨めさ
     悪のもたらす結果
     いずれにもまさるもの
     物乞い
第41章 おお死よ
     不信仰な者たち
     名について
     恥ずかしく思うのだ
第42章 恥じる必要のないもの
     娘は父親にとって
     女に気をつけるのだ
     主の業について
第43章 太陽、月、星、そして虹
     創造における神の栄光
第44章 父祖たちへの賛歌
     エノク
     ノア
     アブラハム
     イサク
     ヤコブ
第45章 モーセ
     アロン
     ピネハス
第46章 ヨシュア
     カレブ
     審きびとたち
     サムエル
第47章 ナタン
     ダビデ
     ソロモン
     レハブアム
     ヤロブアム
第48章 エリヤ
     エリシャ
     ヒゼキヤ
     イザヤ
第49章 ヨシヤ
     ユダの最後の王たち
     エレミヤ
     エゼキエル
     十二預言者
     ゼルバベル
     イエシュア
     ネヘミヤ
     エノク
     ヨセフ
     アダムとその子孫
第50章 大祭司シモン
     ほめ讃えるのだ
     忌み嫌うべき民族
     エピローグ
第51章 シラの子イエスの祈り
     知恵を探し求めて

ソロモンの知恵
第1章  地を審く者たちよ、義なるものを愛するのだ
     神は人の言葉をすべて承知しておられる
     死は罪の結果である
第2章  不敬虔なる者たちの思いは
     不敬神なる者たちの犯した誤り
第3章  神に従う者たちの受ける報償
     不敬神なる者たちの行く末は
     義なる者の報償と不義なる者の報い
第4章  徳があれば
     義なる者は、たとえ若死にしても⋯⋯
     義に悖る者たちの末路は⋯⋯
第5章  神に逆らう者の後悔
     義なる者たちは永遠に生きる
第6章  王たちの責任とは
     知恵の輝き
第7章  わたしも死すべき人間だ
     知恵のための祈り
     知恵は神の栄光をあらわすものである
     知恵の特徴は
第8章  知恵への愛
     支配する者のための知恵
第9章  知恵をもとめるための神への祈り
第10章 人類の始祖と知恵の働き
     イスラエルの始祖と知恵
     知恵とエジプト脱出
第11章 知恵と荒れ野の中の旅路
     罰と恵み
     神の力は忍耐によって示される
     神の力と憐れみ
第12章 神の忍耐は
     神の正義と主権
     神の忍耐は寛容を教える
     エジプト人への審き
第13章 愚かな自然崇拝
     偶像崇拝の愚かしさ
第14章 航海の安全を願って偶像に祈りを捧げる船乗りたち
     偶像崇拝の起こりと広がり
     偶像崇拝の結果は
第15章 真の神の礼拝
     粘土でつくられた偶像を拝する愚かしさ
     人間のつくるものは
     荒れ野の中の偶像礼拝
第16章 エジプト人への罰とイスラエル人への恵み
     エジプト人にくだされる審き
     イスラエルの子らのためのマナ
     自然は主に仕える
第17章 光と闇
第18章 光はイスラエルの聖なる者たちの上に輝く
     幼子たちと疫病
     民の仲介者
第19章 神に逆らう者たちの滅びと民の救い
     神はご自分の民をまもられる
     エジプト人にくだされた罰
     自然の変容について
     結び

エックレーシアステース(コーへレト)
第1章  すべては「空の空」
     お天道さまは昇り、そして沈む
     わたしエックレーシアステースの試み
第2章  楽しみを追求してみれば
     知識も暗愚も何にもならない
     お天道さまの下での労苦
第3章  すべてのものに定められた時がある
     人間の子らの運命と動物の運命に違いはない
第4章  お天道さまの下での恫喝
第5章  神の前では
     富は意味のないもの
第6章  お天道さまの下の邪悪とは
第7章  ⋯⋯に勝るのは
第8章  誰が真の賢い人か
     王への服従について
     正義と不敬神の違いは
     神の業と人間の限界
     楽しむことを讃えよ
第9章  今を楽しむのだ
     人生の楽しみ
     知恵は勝る
第10章 知恵と愚かさの対比
     怠惰と禍い
第11章 水の上のパン
     楽しく暮らすこと
第12章 おまえの創造主を覚えておくのだ
     付記

バルク書
第1章  前置き
     エルサレムの同胞たちへの手紙
第2章
第3章  知恵の讃美
第4章  エルサレムへの励まし
     エルサレムへの慰め
第5章

   Ⅱ〈読み切り短編小説〉

ルツ記
第1章  ナオミ、夫と二人の息子に先立たれる
     ナオミ、二人の嫁に助言する
     ルツ、ナオミに同行する
第2章  ナオミへのボアズの好意
第3章  麦打ち場での入れ知恵
第4章  近親の者の務めをはたすための交渉
     ボアズ、ルツを娶り、息子を儲ける
     ペレツの系譜

エステル記(エステール)
A    マルドカイオスの夢
第1章  アルタクセルクセース王、盛大な酒宴を主催する
     王妃アスティン、退位を強要される
第2章  アスティン、王妃に選ばれる
第3章前半
     アマン、ユダヤ人迫害を画策する
B    書簡の内容
第3章後半
     書簡の写し、公示される
第4章  マルドカイオス、エステールを説得する
C    マルドカイオスの祈り
     王妃エステールの祈り
第5章前半
     エステール、王の前に出る
D
第5章後半
     エステール、王とアマンを招待する
第6章  マルドカイオス、王から栄誉を受ける
第7章  アマン、失脚する
第8章前半
     アマンの財産、エステールに
     ユダヤ人の迫害、取り消される
E    王名で各州に送られた文書
第8章後半
     王の書簡の公示とユダヤ人たちの歓喜
第9章  ユダヤ人たちの復讐
     プリムの祭について
第10章 マルドカイオスに授けられた栄誉
F    マルドカイオス。夢を解く

ユディト記(ユーディト)
第1章  ネブカドネザルの治世の第一二年、大都ニネベでは
     ネブカドネザルとアルファクサドの戦い
     ネブカドネザルが派遣した使節、軽んじられる
     ネブカドネザル、アルファクサドに立ち向かう
第2章  ネブカドネザル、高官たちに全地への復讐を伝える
     ネブカドネザル、ホロフェルネスに命令を与える
     ホロフェルネスの王命の実行
第3章  ホロフェルネスのもとに遣わされた使者の嘆願
     ネブカドネザルの軍隊、進軍をつづける
第4章  ユダヤに住むイスラエルの子らの不安
     各地に使いの者が送られる
     大祭司ヨアキムの書簡による指示
     イスラエルの男子らの嘆願
第5章  ホロフェルネスの作戦
第6章  ホロフェルネス、アキオルを告発する
     ホロフェルネス、アキオルをべトゥリアへ連行する
     イスラエルの子ら、アキオルを助ける
第7章  ホロフェルネスの大軍とイスラエルの子らの恐怖
     ホロフェルネスに与えられた助言
     ホロフェルネス、助言にしたがう
     イスラエルの子ら、神・主に嘆願する
     イスラエルの子ら、窮状を訴える
     オジアス、イスラエルの子らを励ます
第8章  ユディトの家系
     寡婦となったユディト
     ある日の出来事
     ユディト、街の長老たち三人を呼び寄せ訴える
第9章  ユディト、主へ嘆願する
第10章 ユディト、出発の準備をする
     ユディト、ハブラといっしょに町から出て行く
     ユディト、アッシリアびとの歩哨に捕まり、誰何される
     ユディト、ホロフェルネスの天幕に連れて行かれる
第11章 ホロフェルネス、ユディトに声をかける
     ユディトの訴え
     ホロフェルネスのさらなる言葉
第12章 ホロフェルネス、食卓の準備を命じる
     ユディト、天幕に案内される
     宦官のバゴアス、ユディトを説得する
     ユディト、着飾ってホロフェルネスの前に伺候する
第13章 天幕の中のホロフェルネス
     ユディト、ホロフェルネスを成敗する
     ユディト、町に戻る
     ユディト、ホロフェルネスの首を町の者たちに見せる
     オジアス、ユディトと神をほめ讃える
第14章 ユディト、町の者たちに策略を語る
     アキオル、オジアスの家から呼び寄せられる
     ホロフェルネスの首、町の城壁から吊るされる
     バゴアス、天幕の中でホロフェルネスの首なしの死体を発見する
第15章 イスラエルの子ら、アッシリアの陣営で略奪の限りを尽くす
第16章 ユディト、神への讃歌をうたう
     ユディト、べトゥリアで亡くなる

トビト記/トビス記(バチカン写本+アレクサンドリア写本)

   Ⅲ〈その他〉

哀歌
歌々の歌(雅歌)
マナセの祈り
エレミヤの手紙

本書の解説
あとがきに代えて――キリスト教世界はフェイクだらけ

資料
索引

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[著者]秦剛平(はだ・ごうへい)

多摩美術大学名誉教授。国際基督教大学、京都大学大学院、ドロプシー大学大学院(フルブライト、Ph.D)を卒業。ペンシルヴァニア大学大学院上級研究員、オックスフォード大学客員教授(1999-2000年)、同大学客員研究員(2001年以降)、現在ケンブリッジ大学(クレア・ホール)フェロー終身会員、(ウォルフソン・コレッジ)フェロー終身会員、イェール大学大学院客員研究員。