地図の進化史

-人類はいかにして世界を描いてきたか?-

トーマス・レイネルセン・ベルグ 著,中村冬美 訳

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地図の進化史

定価4,180円(本体3,800円)

発売日2022年3月18日

ISBN978-4-7917-7353-4

古代地図からグーグルマップまで。
世界を理解しようとする人類のあくなき足跡。

地図は何の理由もなく生まれるものではない。狩猟、通商、軍事、観光、都市計画……その時代を生きた人々の願望を地図は映し出している。そして自らのいる世界を理解したいという願いは科学技術の発展を呼び起こし、地図に変化をもたらした。さまざまな媒体の上で世界を再現した地図をたどり、科学者や探検家はじめ世界を捉えようとした人々の軌跡を紹介する。カラー図版多数。

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[目次]

プロローグ 世界は舞台

最初の世界観

池の周りのかえるのように

聖なる地理学

最初の地図帳

外の世界へ

大規模な国土調査

北方の空白地帯

空からの眺め

青い惑星

デジタルな世界

引用と参考文献
地図・挿絵リスト
人名索引

訳者あとがき

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[著者]トーマス・レイネルセン・ベルグ(Thomas Reinertsen Berg)
1971年生まれ。ノルウェーのノンフィクション作家。デビュー作にあたる本書『Verdensteater (kartenes historie) 』で、ノルウェーの最も権威ある文学賞「ブラーゲ賞」を受賞。オスロ大学で人文科学と、中東および北アフリカ学を専攻。学生時代からジャーナリストとして活動しており、卒業後はフリーランスジャーナリストとしてモルゲンブラーデット紙、ダーグスアーヴィセン紙などで、文化、歴史、学術に関する記事を手掛けてきた。現在は作家として執筆活動に注力している。2019年フランクフルト・ブックフェアのプロジェクトの一貫として開催された、ノルウェー文学協会(Norla)による新しい才能ある作家を育成するプログラム『ニューボイス』の参加者として選出された。

[著者]中村冬美(なかむら・ふゆみ)
翻訳家。東海大学北欧文学科を卒業の後、スウェーデンのヴェクシェー大学(現在のリンネ大学)北欧言語学科に留学。共訳書に、トシュテンセン『あるノルウェーの大工の日記』(エクスナレッジ、2017)ウーン『きのこのなぐさめ』(みすず書房、2019)コース&イェルスター『自己免疫疾患の謎』(青土社、2019)ヒルデ&イルヴァ・オストビー『海馬を求めて潜水を』(みすず書房、2021)ダレーン『幸福についての小さな書』(サンマーク出版、2022)。主な単訳書に、スコーテ『私を置いていかないで』(1995)リンドグレーン『おうしのアダムがおこりだすと』(1997、以上、金の星社)E・M・ヤコブセン『よるくまシュッカ』『よるくまシュッカとゆきのおふとん』(2021、以上、百万年書房)などがある。