現代思想2022年4月号 特集=危機の時代の教育

-こども家庭庁・ジェンダー教育・コロナ禍の修学支援…-

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現代思想2022年4月号 特集=危機の時代の教育

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2022年3月28日

ISBN978-4-7917-1428-5

教科書検定からこども家庭庁新設まで
大学入学共通テストの改革、都立高校英語スピーキングテストの導入、教科書検定と採択、こども家庭庁の新設など教育現場では日々新しいトピックが生まれている。そして話題の新旧にかかわらず教育問題はつねにいたるところにあり、それを解決しようと様々な人たちが日夜奮闘している。本特集では、教育をめぐる尽きない課題を前にあきらめない人々の声を集め、教育の明日を考える。

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[目次]

 

特集*危機の時代の教育――こども家庭庁・ジェンダー教育・コロナ禍の修学支援…


 

【討議】
異文化への窓を開く――これからの英語教育へ向けて / 大内裕和+鳥飼玖美子

【〈改革〉にさらされる教育】
官邸主導の英語教育政策――その惨状と打破への課題 / 江利川春雄
私たちはこんな未来を夢見ただろうか――「国語」の戦後史 / 佐藤泉
〈市場化する教育〉の現在地――抗いがたさはどこから来たか? / 児美川孝一郎 

【〈親〉と〈こども〉のポリティクス】
こども家庭庁の「こどもまんなか」政治――ネオリベラルな「ウェルビーイング」 / 桜井智恵子
家庭教育支援条例とPTA――「現役保護者の声」はどこにあるのか / 堀内京子
格差と排除に抗う――学生に賃金(生活保護)を / 桜井啓太
大学等就学と最低生活保障/自立助長――未来時制に侵食される現在 / 三宅雄大
反ジェントリフィケーションと教育――ブルックリンの運動の現場から / 森千香子
学校教育と排外主義――コロナ禍で浮かびあがった状況に学ぶ / 清水睦美

【教育とジェンダー】
「生命(いのち)の安全教育」には何が欠けているか――性的同意教育の重要性 / 小川たまか
性の多様性教育実践をめぐる一考察――「性のグラデーション図」の三つの落とし穴に着目して / 島袋海理

【働き方をめぐる問題】
教員労働の「本来的」を問い直す――埼玉教員超過勤務訴訟判決の批判的検討 / 赤田圭亮
非正規教員の任用をめぐる問題と今後の課題――非正規教員の定義の曖昧さと役割の変化を中心に / 原北祥悟

【現場から問う】
「託児所」としてのエッセンシャル・スクール! オーマイゴッド! / 岡崎勝
原発災害下の学校と子ども / 大森直樹

【情報と論理】
高等学校における情報教育と共通テスト / 吉田弘幸
試行錯誤のすすめ――プログラミング教育に必要不可欠な姿勢について / 山本貴光 
論理、この厄介なもの / 渕野昌

 

【連載●科学者の散歩道●第八五回】
学問世界と科学の対話――大森貝塚・帝国科学・「縄文右翼」 / 佐藤文隆

 

【研究手帖】
人工知能に教わる心理学 / 谷辺哲史