自由意志対話

-自由・責任・報い-

ダニエル・C・デネット、グレッグ・D・カルーゾー 著,木島泰三 訳

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自由意志対話

定価3,300円(本体3,000円)

発売日2022年12月23日

ISBN978-4-7917-7525-5

肯定論者×懐疑論者。自由意志から現実世界を問いなおす。
デネットは自由意志と決定論についての両立論を肯定し、私たちには自由意志があるとはっきり主張する。カルーゾーは決定論と自由意志は両立せず、私たちは自由意志を欠いていると考える。伝統的に対立してきた二つの立場をとるデネットとカルーゾー。異なる立場から、自由意志、そしてそこから派生する責任、賞賛、非難、刑罰の問題までをも縦横無尽に議論する。

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[目次]

序文 デーク・ペレブーム
まえがき
序論 グレッグ・D・カルーゾー

論戦一 自由意志と道徳的責任を論じ合う

論戦二 もっと深い議論へ――それぞれの立場を支持する論証

論戦三 刑罰・道徳・相応しい報い

訳注
訳者あとがき
参考文献および読書案内
索引

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[著者]ダニエル・C・デネット(Daniel C. Dennett)
タフツ大学哲学教授、同大学認知科学センター所長。単著に『心の進化を解明する』『解明される意識』『ダーウィンの危険な思想』『解明される宗教』『思考の技法』(以上、青土社)、『自由は進化する』『スウィート・ドリームズ』(以上、NTT出版)、『心はどこにあるのか』(ちくま学芸文庫)などがある。

グレッグ・D・カルーゾー(Gregg D. Caruso)
マッコーリー大学サニー・コーニング・オノラリー哲学教授。アバディーン法学校大学の〈応報なき司法ネットワーク〉共同責任者も務める。単著にRejecting Retributivism(Cambridge University Press)、Free Will and Moral Consciousness(Lexington Books)がある。

[訳者]木島泰三(きじま・たいぞう)
一九六九年生まれ。法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻単位取得満期退学。博士(哲学)。現在、法政大学非常勤講師。単著に『自由意志の向こう側』(講談社選書メチエ)、『スピノザの自然主義プログラム』(春秋社)、翻訳書にダニエル・C・デネット『心の進化を解明する』(青土社)などがある。