ユリイカ2023年11月号 特集=金原ひとみ

-『蛇にピアス』から『マザーズ』、そして『腹を空かせた勇者ども』へ-

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ユリイカ2023年11月号 特集=金原ひとみ

定価1,760円(本体1,600円)

発売日2023年10月26日

ISBN978-4-7917-0439-2

小説家・金原ひとみの20年
書かれたものはすべてひとしくフィクションになるが、しかし書くことを通して以外に現実に触れる方法などあるのだろうか——結婚と出産、震災とフランス移住、そしてコロナ禍まで、金原ひとみのすべては書くことと共にあった。『蛇にピアス』(2003)でのデビューから20年、新境地へと踏み込んだ『腹を空かせた勇者ども』(2023)を手に、いまこそその言葉の奔流へと飛び込む。line2.gif

【目次】

特集*金原ひとみ——『蛇にピアス』から『マザーズ』、そして『腹を空かせた勇者ども』へ
 

❖書き下ろし短篇
バウンディングソウル / 金原ひとみ

❖インタビュー
小説という帰る場所 / 金原ひとみ 聞き手=貴戸理恵

❖二〇年の歩み
金原ひとみさんのこと / 江國香織
贅沢な憂鬱 / 西加奈子
地べたと天のあいだに / 宇佐見りん

❖〈女〉を書く
自傷する彼女たち——〈痛い女〉というラベリングをめぐって / 田村美由紀
女が「自分」でありつづけるということ——二人の男、三人の女、一人の子ども / 貴戸理恵
「あなたみたいになりたかった」——金原ひとみ作品における同一化の欲望 / 大木龍之介
マトリックスのパラドックス——『マザーズ』以後の金原作品における恋愛/結婚 / 泉谷瞬

❖対談
書く/描くことで見えるもの / 金原ひとみ×鳥飼茜

❖混沌との格闘
災厄のただなかに問われること / 木村朗子
ただ安堵したいだけ——短篇集『アンソーシャル ディスタンス』を読む / 小西真理子
私小説の星座と『パリの砂漠、東京の蜃気楼』 / 郷原佳以

❖私の知る彼女について
金原ひとみを取り外す / 尾崎世界観
金原ひとみが居る世界、居ない世界 / エリイ

❖彼女たちの行方
死を与える者を待ち望む——金原ひとみ『軽薄』のカナの欲望 / 小松原織香
反復の中のアタラクシア——金原ひとみ『アタラクシア』試論 / 大西永昭
愚痴をこぼす女たち——『fishy』をめぐって / 矢口貢大
なぜ由嘉里は失踪したライを捜さなかったのか / 中森弘樹

❖星光る空の下で
他者を解釈するということ——『ミーツ・ザ・ワールド』より / 佐々木チワワ
隘路から星座を見上げる / ひらりさ

❖移り変わる〈私〉
離別のエロティシズム——金原ひとみ『デクリネゾン』論 / 住本麻子
ウーマン・ウィズ・アディクション / 江南亜美子
統合されない「私」たち——『蛇にピアス』から『腹を空かせた勇者ども』へ / 中谷いずみ
他者としての〈娘〉——『腹を空かせた勇者ども』論 / 水上文

❖資料
金原ひとみ全単行本解題 / 岡英里奈+松村美里

 

❖忘れられぬ人々*25
故旧哀傷・宇田健 / 中村稔

❖物語を食べる*33
怪物をめぐる血まみれの形而上学 / 赤坂憲雄

❖詩
虫籠で眠る光の群れ / 南雲愛美

❖今月の作品
小川リ・山内優花・のもとしゅうへい・小林枕・栫伸太郎 / 選=大崎清夏

❖われ発見せり
欲望のまなざしに歌う / 星川彩

 

表紙・目次・扉……北岡誠吾
表紙写真……国府田利光