万物の理論としての圏論

丸山善宏 著

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万物の理論としての圏論

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2023年12月26日

ISBN978-4-7917-7583-5

圏論によって世界を統一する——大胆で、無謀で、野心的な試み
現在、知のフロンティアの様相は混沌としている。数えきれない学問が乱立し、科学知と人文知は激しく分断され、全ての学問の全体像を把握する者はどこにも存在しない。現代数学の最先端であり、「知の氾濫」と「知の分断」に対処しうる圏論、その魅力と可能性を余すところなく語り尽くす。

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[目次]

はじめに 現代の知のランドスケープ

第一部

第一章 圏論的統一科学と圏論的構造主義——ウィーン学派対スタンフォード学派論争を乗り超える

第二章 圏論的双対性と物質・生命・認識の圏論——ライプニッツ対ニュートン論争を乗り超える

第三章 圏論的量子力学・量子情報と情報物理学——ボーア対アインシュタイン論争を乗り超える

 

第二部 

第一章 万物の計算理論と情報論的世界像——外延的実体主義から内包的構造主義への知的変容

第二章 データサイエンスにおけるコペルニクス的転回——機械学習のための経験主義と構造主義

第三章 メタバース・メディア論——情報の宇宙のエコロジーとその数理・倫理

第四章 ゲーデル・シンギュラリティ・加速主義——近代以降の世界像の変容とその揺り戻し

第五章 現代科学における理解と予測——ひとはなぜ科学を必要とするのか

おわりに

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[著者]丸山善宏(まるやま よしひろ)

京都大学(学部/修士)卒、オックスフォード大学計算機科学科PhD(量子情報Lab)。京都大学白眉助教を経て、現在オーストラリア国立大学計算機科学科シニアレクチャラー。専門は圏論的統一科学、又は数学・物理学・情報学を横断する圏論的双対性の理論等。近年はムーンショット計画にて圏論的人工知能・圏論的機械学習の研究開発にも従事。京都大学・総長賞や汎用人工知能の国際会議AGI・計算知能の国際会議WCCI等の論文賞を受賞。