ユリイカ2024年2月号 特集=クレイジーキャッツの時代

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ユリイカ2024年2月号 特集=クレイジーキャッツの時代

定価1,870円(本体1,700円)

発売日2024年1月29日

ISBN978-4-7917-0443-9

さらば、クレイジーキャッツ!
クレイジーキャッツの“いた”時代がとうとう終わりを告げた。だが、エンターテインメントはポスト・クレイジーキャッツを生きているだろうか。ジャズ、コミックソング、喜劇、映画、そしてテレビ、事務所を背負う芸能人であり、新時代のスターであったクレイジーキャッツ、その革新はいかなるものだったのか。戦後の芸能のすべてがここにある、そういいきってみることから再考は始まる。
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特集*クレイジーキャッツの時代

❖対談
移譲と再興 / 菊地成孔 佐藤利明

❖クレイジー・メモリアル
クレージーキャッツ・グラフィティ / 髙平哲郎
これぞ私の「クレージー!」 / 宮川彬良

❖遅れてきた〈クレイジー〉
世代論によるクレイジーキャッツあるいはクレイジーキャッツによる世代論 / 近藤正高
渡辺プロダクションと〈戦後的なるもの〉――芸能ビジネスの近代化とその行方 / 太田省一
ヴァナキュラー・モダニズムとしてのクレイジーキャッツ / 長谷正人
『シャボン玉ホリデー』――日曜夜六時半の快楽 / 小川博司
テレビアーカイブから何が見つかるか――クレイジーキャッツとテレビの〈黄金時代〉 / 石田佐恵子

❖インタビュー〈1〉
クレイジーキャッツの善き人々 / 山田洋次 聞き手・構成=戸田学

❖馬鹿と無責任
山田洋次監督作品とハナ肇とクレージーキャッツ / 戸田学
〈無責任男〉の登場――戦後娯楽映画の変容 / 小倉史
クレイジーなマドンナたちの変容 / 小川佐和子
どなたもご存じではない――テレビドラマのクレイジーキャッツ、その芸と色と / 濱田研吾

❖インタビュー〈2〉
音楽とコメディの幸福なひととき / 伊東四朗 聞き手=編集部

❖青春のスターふたたび
私の人生を決めた人たち / 三宅裕司
クレイジーにのぼせて / 向井康介

❖クレイジーが笑う
クレージー・オン・ステージ――大劇場のクレージーキャッツ / 中野正昭
喜劇史・笑芸史におけるクレイジーキャッツ / 西条昇
クレージーキャッツを古典芸能から笑い直す / 葛西周
笑いの二つの身体――植木等と松本人志 / 鈴木亘

❖クレイジーキャッツ・ミュージッキング
「クレイジーの洗面器にタタかれたい!」――昭和のまんなかにいた、ほんとうにオモシロイおじさんたち / 山本正之
いつの世にもクレイジーキャッツ / 鈴木啓之

❖ディグ・アンド・リッスン
クレージーキャッツと大滝詠一 / 湯浅学
あたしのクレージーキャッツ / 輪島裕介
『スイングジャーナル』における、ナベプロからの「暑中御見舞」の研究 / 大谷能生
「スーダラ節」考――笑いとグルーヴは同義である / 渡邊未帆
〈ア段〉のリズムとC調――植木等の笑顔について / 矢野利裕

❖クロニクル
ハナ肇とクレイジーキャッツの時代 1945-1995 / 佐藤利明

 

❖忘れられぬ人々*28
故旧哀傷・米川哲夫 / 中村稔

❖詩
出逢わない 他三篇 / 小川芙由

❖今月の作品
栫伸太郎・たかすかまさゆき・井口牧子・近藤太一・沖田めぐみ / 選=井坂洋子

❖われ発見せり
泥棒を待ちながら / 伊多波宗周

 

表紙・目次・扉=北岡誠吾