ユリイカ2024年5月号 特集=嶽本野ばら

-『それいぬ』『ミシン』『ロリヰタ。』『下妻物語』『ハピネス』から『純潔』へ、そして……永遠の乙女のカリスマ-

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ユリイカ2024年5月号 特集=嶽本野ばら

定価1,760円(本体1,600円)

発売日2024年4月26日

ISBN978-4-7917-0447-7

映画『ハピネス』5月17日公開!
少女文化を大胆に再編集した独自の世界観で熱狂的なファンを生み出し続けてきた作家・嶽本野ばら。その名を知らしめた同名小説の実写化映画『下妻物語』(2004)から20年、5月17日に実写化映画の公開が控えている『ハピネス』もまたロリータファッションへの愛を描いた物語であった。蔑まれ足蹴にされても決して揺らぐことのない偏愛の炎を、孤高に維持し続ける永遠の異端児――「乙女のカリスマ」――嶽本野ばらの真っ直ぐな言葉を捉える一大特集。

 

特集*嶽本野ばら――『それいぬ』『ミシン』『ロリヰタ。』『下妻物語』『ハピネス』から『純潔』へ、そして……永遠の乙女のカリスマ

❖対談
あなたのためのガーリー / 嶽本野ばら×東佳苗

❖書き下ろし短篇
人魚姫――H・C・アンデルセンの童話より / 嶽本野ばら

❖野ばらさんとわたし
乙女のカリスマ野ばらさん / 澁澤龍子
高貴な心 / 吉本ばなな
大肯定してくれる人 / 北出菜奈
野ばらさんに就いて / 松田行正
少年少女世界秘密と世界約束大全集 / あがた森魚

❖花開く乙女の感性
近代少女文化を昇華する〈乙女〉 / 嵯峨景子
乙女派のキマイラ――嶽本野ばらの語りとセクシュアリティ / 川崎賢子

❖語りの起点と終着点
死にゆく童貞天皇と幽霊的語り――嶽本野ばら「純愛」/『純潔』をめぐって / 茂木謙之介
萌える薔薇――『もえいぬ』の謎 / 海猫沢めろん
胡乱な教授の優しい授業――『破産』における「告白」と『遺言 a Will』 / 大野露井

❖インタビュー
正しい乙女でいつづけるために / 嶽本野ばら 聞き手=横田祐美子

❖言葉にフリルを纏って
幸福は永遠に乙女だけのものだ / 横田祐美子 
ハードボイルドな乙女のかわいい倫理 / 黒木萬代

❖枯れない薔薇
少女の気持ちはわからない / 松永天馬
「ファン」の美学と倫理について / 瀬戸夏子

❖カラー口絵
rurumu: meets 嶽本野ばら collection / 嶽本野ばら 撮影=東佳苗(rurumu:)

❖彼と彼女たちの応酬
少女文化のメタモルフォーズ――蝶番、あるいは蛹としての嶽本野ばら / 小澤京子
嶽本野ばらの描く「乙女」の主体性――澁澤龍彦「少女コレクション序説」との関連性をめぐって / 山田萌果

❖かけがえのない物語
フランケンシュタインの子供たち / 樋口恭介
ばらに見惚れた男の子 / ゆっきゅん

❖愛に目覚めた日のこと
『下妻物語』をクワロマンティック・リーディングする / 中村香住
乙女のためのハードボイルド宣言――「本当の自分」を取り戻すためのお洋服、美意識、そして執念 / 関根麻里恵
来たるべき破滅、魂の結合――少女たちの心のよりどころとしての嶽本野ばら作品 / 小西真理子

❖幸せはここにある
彼/女たちの幸福論 / みあ(三月のパンタシア)
同志野ばらさんへ / 青木美沙子

❖ ファッション論をひらく
嶽本野ばらのファッション批評――『それいぬ 正しい乙女になるために』(一九九八)から『ロリータ・ファッション』(二〇二四)へ / 井上雅人
ロリータという正夢――ロリータブランドと物語との邂逅 / 大石蘭
ゴシック&ロリータという「虚構」――ムック『ゴシック&ロリータバイブル』における嶽本野ばら / 橋迫瑞穂

❖資料
嶽本野ばら自編年譜 / 嶽本野ばら
嶽本野ばら主要エッセイ作品解題 / 大石蘭
嶽本野ばら主要小説作品解題 / 岡英里奈+白金絵莉

 

❖忘れられぬ人々*31
故旧哀傷・林聖子 / 中村稔

❖物語を食べる*38
種の混淆をもたらすものたち / 赤坂憲雄

❖詩
越境 / 伊口さや

❖今月の作品
名端みちる・這澤朋・赤澤玉奈・宮田実来 / 選=井坂洋子

❖われ発見せり
棺の蓋をとり去る / 森口大地

 

表紙・目次・扉……北岡誠吾
表紙写真・インタビュー扉・対談扉写真……嶽本野ばら着用アイテム:全てrurumu:/縷縷夢兎
                    撮影・スタイリング・美術:東佳苗(rurumu:/rgl)
                    ヘアメイク:來嶋愛子(rurumu:/rgl)
                    美術アシスタント:渡邉光咲(rurumu:/rgl)、矢野楓