定価3,080円(本体2,800円)
発売日2024年6月27日
ISBN978-4-7917-7651-1
人体の電気の謎に迫る
骨、皮膚、神経、筋肉など、私たちの体のすべての細胞は、さながら小さな電池のように電圧を持っている。この生体電気があるからこそ、私たちの脳は体に信号を送ることができる。生体電気に異常が生じると、病気や奇形、がんになる可能性がある。しかし、もしこの生体電気を制御したり修正したりすることができれば、がん細胞を健康な細胞に戻したり、細胞や臓器、手足を再生したり、老化を遅らせたりするなど、様々な可能性が広がる。気鋭のジャーナリストが、「21世紀最大の科学的発見」となるかもしれない生体電気研究の歴史と未来を余すところなく描く。

[目次]
はじめに
第一部 生体電気の始まり
第一章 人工的なもの Vs. 動物 ガルヴァーニ、ヴォルタ、そして電気をめぐる闘い
第二章 壮大な疑似科学 生体電気の興亡
第二部 生体電気とエレクトローム
第三章 エレクトロームと生態電気コード 身体の電気言語をどう話すか
第三部 脳と身体の生体電気
第四章 心臓に電気を通す 電気信号の有用なパターンはどのように発見されたか
第五章 人工記憶から感覚インプラントまで 神経コードの探求
第六章 癒しの火花 脊髄再生の謎
第四部 誕生と死の生体電気
第七部 はじめに ヒトを構築/再構築する電気
第八章 最後に 分解して元に戻す電気
第五部 未来の生体電気
第九章 シリコンとイカの交換 生物を生体電気に変える
第一〇章 自分をよりよく電化する 電気化学による新しい脳と身体
謝辞
註
訳者あとがき
索引

[著者]サリー・エイディ(Sally Adee)
科学技術ライター。New York Times、BBC Future、Quartz、The Economistなどに寄稿。New Scientist誌とIEEE Spectrum誌で10年間にわたり技術特集の編集者を務めた経験を持ち、シリコンバレーの血液クリニックを取材した記事でUS National Press Club賞、BT Information Security賞、Guild of Health Writers賞などを受賞している。
[訳者]飯島貴子(いいじま・たかこ)
翻訳家。サンフランシスコ州立大学大学院比較文化修士課程修了。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。訳書に『鏡のなかの自己―ミラーテストと「自己認知」の歴史』、『データ視覚化の人類史―グラフの発明から時間と空間の可視化まで』、『世界を支配するベイズの定理』(以上、青土社)、『Think critivally クリティカル・シンキングで真実を見極める』(慶應義塾大学出版会)などがある。