ユリイカ2025年2月号 特集=ペドロ・アルモドバル

-『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』の新世界-

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ユリイカ2025年2月号 特集=ペドロ・アルモドバル

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2025年1月27日

ISBN978-4-7917-0458-3

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』公開記念
第81回ベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞したペドロ・アルモドバルの新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が1月31日に公開される。ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアが安楽死を望む女性とその親友を演じる。アルモドバルはそれぞれの時代においていかなる提起をなしてきたのか。アルモドバルがいよいよ問題であることは可能なのか、恐れず向かうとしよう。

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特集*ペドロ・アルモドバル――『ザ・ルーム・ネクスト』の新世界

 

❖インタビュー〈1〉
「隣の部屋」の二人として / ティルダ・スウィントン+ジュリアン・ムーア

❖彼女と、彼女たちと
横たわる女、あるいはヴァージニア・ウルフ・コネクション――『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』試論 / 柳原孝敦
アルモドバルの《部屋》――「書くこと」と「撮ること」のあいだの余白あるいは過剰について / 北小路隆志
ティルダ・スウィントンの肖像 / 國永孟

❖インタビュー〈2〉
人生と、死の所有者 / ペドロ・アルモドバル

❖狂騒、あるいは沈黙
ナンスプロイテーションの革新者、アルモドバル――バチ当たり修道院を訪ねて / 北村紗衣
色彩の童話――『神経衰弱ぎりぎりの女たち』をめぐって / 今村純子
クィアな愛と信仰の意味生成/喪失 / 安田真由子
初めての欲望の再演――ペドロ・アルモドバル『ペイン・アンド・グローリー』におけるクィアな老いと痛み / 久保豊
AirPods と演劇性――『ヒューマン・ボイス』の電話する声 / 原田麻衣
イーサン・ホークがシチューを作るとき / 田村千穂

❖アルモドバルを歩く
アルモドバル、母親、マドリード / 野谷文昭

❖スペインの映画作家
エル・デセオ、アルモドバルの秘密の家――越境的プロデューサーとしてのペドロ・アルモドバル / 新谷和輝
帰郷――アルモドバルとスペイン映画 / 那須まどり
アルモドバルとアダプテーション――「換骨奪胎」を論じる難しさ / 花方寿行

❖エッセイ
セックス、ドラッグ、クリエイション / ひらりさ
あるべきではない、からこそ / セメントTHING

❖まなざしを裂開させる
虚構の“生”と現実の“生” / 児玉美月
ベルサーニ、サディズム、(非)修復――アルモドバルの反牧歌 / 長尾優希
純粋さを倒錯させる男たち――アルモドバルのバンデラス / 木津毅
母なる地中海――アルモドバルの女性像の原点をさぐる / 矢田陽子
アルモドバルと精神分析 / 伊集院敬行

❖尽きることのないものへ
ペドロ・アルモドバルフィルモグラフィー / 石原陽一郎

 

❖忘れられぬ人々*40
故旧哀傷・粟津則雄 / 中村稔

❖詩
nothing else / 山内優花

❖追悼*谷川俊太郎
ANOYO / ウィリアム・I・エリオット 訳=西原克政
谷川さんと話したかったこと / 岡﨑乾二郎
その間もずっと谷川さんは死んでいた / 三角みづ紀

❖今月の作品
栫伸太郎・坂元斉・吉岡幸一・坂田雅史 / 選=井坂洋子

❖われ発見せり
和やかなところすみませんが…… / 林正浩

 

表紙・目次・扉=北岡誠吾
表紙写真=『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』
1月31日(金)公開 ワーナー・ブラザース映画
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
©El Deseo. Photo by Iglesias Más.