|
ヒロシマ独立論
東 琢磨 著
200707刊/四六判/230頁
C0036 定価1995 円(本体1900 円)
ISBN978-4-7917-6345-0
すべての人に開かれた都市へ。憲法試案つき
国家に簒奪されたヒロシマを取り戻すために、この地に生まれ育った著者が、長らく離れていた故郷に戻り、都市そのもののもつ記憶を求めて歩く。生まれも国籍も問わずあらゆる人と出会い、土地の変貌と不変に触れ、過去と現在を凝視しながら、すべての人びとに開かれた真の 〈都市〉 を構想する。
【目次】
はじめに 山と海のあいだの 「水の都」
帰郷 甦るヒロシマ
イラク開戦直後のヒロシマ――関西から広島へ / 家族の壊滅を生きた祖母
栗原貞子と沖縄芸人ブーテン先生
軍都 呉・広を歩く
廣島からヒロシマへ / 大本営と被爆
岩国、辺野古と日米軍事再編 / 呉市海事博物館と大和ブーム
廃墟 基町を歩く
夕凪の街 / 原爆の絵と語り部 / 原爆スラムと天皇制
『仁義なき戦い』 『はだしのゲン』 / 美空ひばりの反戦歌 「一本の鉛筆」
神戸震災で歌われた 「満月の夕」 の転戦
復興 広島市民球場周辺を歩く
カープという希望 / 市民球場、市内中心部、「下流芸術」
「復興」 ショールームか、あるいは・・・・・・ / 市民球場難民キャンプ化論
産業 旧市街を宇品港へ歩く
巨大車道と消えた線路 / 企業城下町と 「ファスト風土」 化?
クルマの窓を巻き下ろせ / 「チェーン店」 の爆弾に抗する 「旧市街」 の詩学
スーパーで見つけた楽しみ――魚の豊かさ、魚の食べ方
移民 海田を歩く
朝鮮人部落の痕跡と 『土の記憶』 / 強制連行被爆と歌人・深川宗俊
ラティーノの街へ / 広島で語るサルサ / 最大の移民輩出県
安全 矢野を歩く
ペルー人の女児殺害現場 / 暴走族追放条例――ヒロシマの思想の敗北と危機管理
ペルー人らのクラブへの強制捜査 / ダンス空間の抑圧
広島県警本部長から警察庁生活安全局長へ / 日常生活の警察化と戦争の民営化
教育 ふたたび旧市街を歩く
同和の町の子ども図書館 / 平和学習と校内暴力
「解放の神学」 / 吉増剛造との出会い――地図と詩
李静和と成蹊大学 「政治文化論」 の試み / 「原爆文学」 の危機
教育――プログラムもカリキュラムもなく
映画 比治山を歩く。そして東京南部へ
『原爆の傷痕』 / 沖縄映画祭からヒロシマ平和映画祭へ
『島クトゥバで語る戦世』 / 『マッシュルーム・クラブ』
一九五三年 『ひろしま』 から/へ / 東京南部と東宝争議 / 塩むすびのように
音楽 海をわたり南へ旅する
広島の一九七二年――与那国からの訪問者 / 広島と沖縄―― 「戦争」 のイメージの向こう側へ
リベルダーヂ/リマ、「日系人」 との出会い / ハワイ/広島/沖縄―― 「日本」 への問い
「南の島」 と 「音楽」 のポリティクス / 普久原朝喜とその時代―― 「録音」 の中の 「故郷」
八重山―― 「世界」 としての 「辺境」 / 複数化する 「沖縄音楽」
「沖縄」 を訪れる/ことばにする
死者 広島平和公園を歩く
墓の街 / 死者の網膜に映ったもの / 兆候と継ぎ目 / 分断された死者と生者のために
Enclave / En Clave : 都市のなかの島々から / 避難都市 / ヒロシマ独立論
正義と平和のための独立空間ヒロシマ 独立宣言及び憲法私試案
あとがき
主要参照・引用文献
[著者] 東琢磨(ひがし・たくま)
1964年広島県生まれ。音楽評論家。2005年に本拠を東京から故郷広島に移してからも、ヒロシマ平和映画祭実行委員、連続ティーチ・イン沖縄実行委員、成蹊大学講師などを勤め、日本中を飛び回っている。著書に 『全‐世界音楽論』(青土社、2003)、『国境を動揺させるロックン・ロール ソウル・フラワー・ユニオン』(ブルース・インターアクションズ、1998)、『ラテン・ミュージックという 「力」 』(音楽之友社、2003)、『おんなうた』(インパクト出版会、2004)、『違和感感受装置』(冬弓社、2004)など。
※在庫・僅少本についてはこちらへお問い合わせ下さい。
更新日時:Wed, 14 Apr 2010 14:52:37 JST (106d)
|