異国の旅の先々で、死んだはずの父親が姿を変えて現れた――。よしもとばなななど現代日本作家の作品をイタリアで精力的に紹介する翻訳者にして、酒脱なエッセイの書き手による、初の日本語小説。ミステリアスな遍歴譚。