定価2,640円(本体2,400円)
発売日2025年11月26日
ISBN978-4-7917-7749-5
デジタルテクノロジーと人間の未来
操作、分極化、差別、監視、権力、抑圧……。これらの手段ではない、すべての人にとっての利益を考え、貢献するコモンズとしてのAIの開発およびその利用はいかにして可能か。AIと民主主義の未来を思考するための重要な提言。

[目次]
まえがき
謝辞
第1章 イントロダクション
第2章 それほど民主的ではなかった歴史
第3章 AIとは、民主主義とは
第4章 AIはいかに民主主義の基本原則を掘り崩すのか
第5章 AIはいかに知識と信頼を侵食するのか
第6章 民主主義の強化およびAIの民主化
第7章 民主主義のためのAIと新たなルネッサンス
第8章 共通善とコミュニケーション
政策立案者のためのエグゼクティブサマリー
注/文献/訳者あとがき/索引

[著者]マーク・クーケルバーク(Mark Coeckelbergh)
ウィーン大学教授(メディア・テクノロジー哲学)。著書に『自己啓発の罠』、『ロボット倫理学』(いずれも青土社)、『AIの倫理学』、『AIの政治哲学』(いずれも丸善出版)など。
訳者 田畑暁生(たばた・あけお)
神戸大学人間発達環境学研究科教授。専攻は社会情報学。著書に『情報社会論の展開』、『「平成の大合併」と地域情報化政策』(いずれも北樹出版)、『風嫌い』(鳥影社)など。訳書にクーケルバーク『自己啓発の罠』、『ロボット倫理学』、ルッツ『無目的』、フレッチャー『世界はナラティブでできている』(いずれも青土社)など多数。