ギリシァ神話と人間

吉田敦彦 著

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ギリシァ神話と人間

定価2,420円(本体2,200円)

発売日2016年6月

ISBN978-4-7917-6936-0

神話は運命をどのように描いたのか
泥棒と噓つきの神がなぜいるのか、福神の目がみえない理由とは、貧乏神が私たちにとって必要なわけ、アキレウスはどうして理想の英雄なのか、ヘシオドスが見つめた人間の運命とは何か……。碩学がギリシァ神話に人間性の根源をたどる。

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[目次]

まえがき

第一章 泥棒と噓つきの神はなぜ必要なのか――ヘルメスが世界にもたらしたもの

泥棒と噓つきの神の誕生
アポロンとヘルメス
ガイアと戦うゼウス
ヘルメスが生まれた意味
 

第二章 福神の目がひらくとき――プルトスはわたしたちを幸せにできるのか

福神はなぜ目が見えないのか
アスクレピオスの信仰
ぺニアとの言い争い
アスクレピオスによってプルトスの目が治る
プルトスのもとを訪れる者たち
 

第三章 貧乏神がいる理由――ペニアが語る貧乏から学ぶこと

貧乏神ペニアの登場
技術も発明も慎ましさも貧乏だから存在する
貧乏は人をよりよくする
貧乏神のほんとうの役割
 

第四章 理想の英雄――『イリアス』に描かれたアキレウス

ギリシァ文学と神話の嚆矢としての叙事詩
二人の美女とアポロンの怒り
アキレウスの出自
ゼウスの計らいによるトロヤ軍の猛攻
ヘラの策略
パトロクロスの死とアキレウスの復讐
ヘクトルの死
アキレウスはなぜ理想の英雄なのか
 

第五章 人間の運命はいかにして描かれるのか――ヘシオドスからみる人間観

『神統記』と『仕事と日』
プロメテウスの悪だくみ
神と人間とが区別されるとき
火とビオスをゼウスに隠された人間
プロメテウスの失敗
最初の女性パンドラ創造神話
エピメテウスに贈られた「災い」
人間に残されたもの
人間の価値とはなにか
 

あとがき

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[著者]吉田敦彦(よしだ・あつひこ)
1934年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻課程修了。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学文学部、学習院大学文学部教授を歴任。学習院大学名誉教授。専攻は比較神話学。著書に『日本の神話』『鬼と悪魔の神話学』『縄文の神話』『大国主の神話』『謎解き ギリシア神話』(以上、青土社)、『昔話の考古学』(中公新書)、『ギリシア神話入門』(角川学芸出版)ほか多数。