縄文語の発見 新版

小泉保 著

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縄文語の発見 新版

定価2,860円(本体2,600円)

発売日2021年5月24日

ISBN978-4-7917-7383-1

解き明かされた日本語の謎
日本語の起源を弥生時代とする従来の説を排し、その濫觴を縄文時代に求めた本書は、“日本語の誕生"のみならず、いわゆる上代特殊仮名遣い、連濁・四つ仮名現象、アクセントの発生、方言分布など、日本語学における難問をここに解き明かした。記念碑的労作。

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[目次]

まえがき

 

第1章 縄文文化――考古学の立場から
はじめに 縄文土器の発見

1 縄文時代

2 縄文土器

3 縄文人の生活

4 縄文土器の分布

5 八丈島の土器

6 ヒスイの流通

7 土偶の盛衰

 

第2章 縄文人――人類学の立場から
はじめに 日本人の形質

1 アジアの人類

2 太平洋とアメリカ大陸の人類
(1) 太平洋民族の拡散
(2) アメリカ大陸への移住

3 人種と民族

4 人種の分布

5 日本人の形質

6 縄文人と弥生人
(1) 縄文人の特徴
(2) 弥生人の特徴

7 人種的二重構造
(1) 渡来系と在来系
(2) 南方モンゴロイドと北方モンゴロイド

 

第3章 日本語系統論
はじめに 日本語の系譜

1 言語系統の証明法

2 系統論のタイプ
(1) 同祖論
(2) 重層税

3 比較言語学の効力と限界
(1) 方言における比較方法
(2) 同系言語における比較方法
(3) 周辺言語における比較方法
(4) 言語年代学
(5) 語彙統計学

 

第4章 縄文語の復元
はじめに 弥生語と日本語祖語

1 縄文語の復元は可能か

2 縄文語を探しだす方法

3 カオとツラ

4 トンボの原型
(1) 東北系
(2) 関東系
(3) 九州系
(4) 奄美大島系
(5) 沖縄本島系
(6) 石垣・与那国系

5 縄文期における原日本語

6 東北方言の歴史

7 東北方言の特徴と分布
(1) 母音
(2) 子音

8 出雲方言の地位

9 裏日本方言

10 出雲神話と言語

11 裏日本的母音の分布

12 縄文語の子音

13 蝦夷の呼称

 

第5章 弥生語の成立
1 アクセントの型と分布

2 一型式進化論

3 東京アクセントの形成

4 弥生語アクセントの発生

5 渡来人の言語と弥生語

6 上代特殊仮名遣

7 連濁について

 

第6章 縄文語の形成
はじめに 縄文語の時代区分

1 琉球縄文語
(1) 母音の変化
(2) 子音の分裂
(3) 母音の分裂
(4) 琉球語の歴史

2 九州縄文語
(1) 四つ仮名

3 表日本縄文語

4 前期縄文語

5 結論

 

参考文献

あとがき

新装版によせて(三浦佑之)

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[著者]小泉保(こいずみ・たもつ)
一九二六‐二〇〇九年。東京大学文学部言語学科卒業。文学博士。大阪外国語大学教授、関西外国語大学国際語学部長、同名誉教授および日本言語学会会長、日本音声学会会長を歴任。ウラル語諸語について比較言語学による分析を行なうとともに、一般音声学、音韻論、語用論に関する理論の研究とその応用を手掛ける。また従来の日本語系統論を批判祭、日本語の諸法原に比較言語学の手法を適用して、日本語の祖先に相当する縄文語の再構に取り組む。主著:『日本語の正書法』(大修館書店)、『言外の言語学』(三省堂)、『ウラル語統語論』(大学書林)、『音声学入門』(大学書林)、『カレワラ神話と日本神話』(NHKブックス)など。訳書『カレワラ フィンランド叙事詩』(岩波文庫)など。